2021 Fiscal Year Research-status Report
コミュニティ・ソーシャルワークとサービス・ラーニングの架橋モデルの構築
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21K13466
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
市川 享子 東海大学, 健康学部, 講師 (80803395)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | シティズンシップ教育 / コミュニティ・ソーシャルワーク / サービス・ラーニング / 地域福祉―ユースの社会参画のミッシングリンク / アクションリサーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
コミュニティ・ソーシャルワークとシティズンシップ教育・市民学習サービス・ラーニング実践の架橋に関する仮説生成のための文献調査と次年度以降におこなう本調査に向けた事例研究をもとに分析枠組みを進めたことが主な成果となる。 文献研究としては、サービス・ラーニング理論に加え、地域社会における実践と社会変容の架橋モデルを構築している社会福祉学(クリティカル・ソーシャルワーク)や、地域社会学(中間圏)等の先行研究をもとに実践に照らし合わせながら学会発表をおこなった。 さらに、次年度以降の本調査に向けて事例の収集を進めるとともに日本国内において、都市圏、地方圏あわせて3地点での事前調査をおこない、コミュニティ・ソーシャルワーク及びシティズンシップ教育において、ユースや生徒・学生のような中間世代(いわゆる子どもと中高年をつなぐ世代)がソーシャル・キャピタル/コミュニティの資源としての機能を発揮し、地域が包括的なネットワークの結節点として機能しているか、本調査に向けての枠組み構築に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記のように研究1年目は計画の通り、コミュニティ・ソーシャルワークとシティズンシップ教育・市民学習サービス・ラーニング実践の架橋に関する仮説生成のための文献調査と事例研究により、コミュニティ・ソーシャルワーク及びシティズンシップ教育において、ユースや生徒・学生のような中間世代(いわゆる子どもと中高年をつなぐ世代)がソーシャル・キャピタル/コミュニティの資源としての機能を発揮し、地域が包括的なネットワークの結節点として機能しているか、本調査に向けての枠組み構築を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究として、引き続き理論研究を進めるとともに、仮説モデルの生成と検証という目的から、コミュニティ・ソーシャルワークとシティズンシップ教育・市民学習実践の架橋モデルの参考となる実践(日本国内、欧州、アジア)の調査を進め、実践・社会変容・研究の好循環をどのように促進しているか、理論研究により生成された理論モデルと往還しながら、実践の成果指標を作成する。さらに、3年目以降には理論研究で生成した仮説と調査の往還から得たモデルとその評価指標を検証するため、研究代表者が独自のフィールドにおける地域包括時代における若者の参画に関するアクション・リサーチとして再構成し、調査分析を進めるとともに、国内外の学会で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
初年度において、多くの期間において緊急事態宣言、あるいはまん延防止措置が発令されており、現場に出向いての調査の代わりにオンライン上や資料による調査に代替したため。 2021年度に出向いて実施できなかった調査は2022年度に実施する。
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