2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of automation support tools focusing on the occupational dysfunction of people with mental disorders
Project/Area Number |
21K13468
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
清家 庸佑 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (10827819)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 精神障害 / 生活機能 / リハビリテーション / 作業療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,地域生活移行支援の拡充にむけて精神障害者の生活機能の客観的評価と,支援プランの提示までをオー トメーション化した支援ツールを開発することである.R4年度では,仮支援ツールに基づく支援の実施を前年度から引き続いて実施した.継続した介入期間を設定したことで,サンプル数の増加に加えて本介入の効果検証を経時的に行えるデータを集めることが可能となった. 【支援ツールによる支援の実施】全国多施設研究の協力体制を構築した.上記支援ツールに基づいた介入研究では精神障害者11名に対して,前後比較介入研究によってSTODの支援プランに基づいた,支援の有効性について縦断的に検証した.現在の仮分析からは,各尺度の変化では,CAOD(平均55点→平均45点)やSTOD(平均54点→43点)といった生活機能の障害の改善が示唆された.またGAFの改善(平均46点→50点)も示唆されており,本介入が健康状態においても有用であることが示唆されてた.一方でリカバリーや健康関連QOLについては,改善傾向を認める属性と認めない属性,改善がみられる時期と停滞する時期が存在することが示唆されている.今後はこうした評価指標特有の変化などについても分析,考察を行う必要がある.このように現在は本分析の手前の段階であり,今後は随時詳細な分析を行なっていく.最終的には効果検証を行いながら,パッケージの修正を検討を行うことを予定している.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた介入研究は概ね完了している.一部コロナ禍の影響を受けて介入研究が中断となったケースなどもあり当初に目標としていたデータ数には届いていないが,その不足分なども解析方法の変更などで対応を検討している.今後は効果検証およびインタビューを通じてパッケージの改良を予定しているが,インタビュー実施も実施目処がたっている.
|
Strategy for Future Research Activity |
介入研究に得られたデータは一般化線型混合モデルなどを使用した効果検証を行う.一連の効果検証を経て,効果が認められた指標については本パッケージでより効果的な運用ができるように表示方法を修正するなど改良を図る.なお,その際には研究協力者の意見も募りながら最終運用を目指す. 一方で効果が認められなかった指標などがあれば,その記載は削除もしくはし短縮するなどしてパッケージにおける情報提供方法に改善を行うこととする.
|
Causes of Carryover |
データ収集期間が延長されたことに伴い,2024年度にデータ分析および各種学会報告を行うことになった.そのためにデータ分析を行うためのミーティングを行う際に費用が生じるために会議室利用料を計上する(オンライン,オフラインで実施予定) 第57回日本作業療法学会や精神障害者リハビリテーション学会での演題発表を予定している.発表に際して学会参加費などを計上する予定である.
|