2021 Fiscal Year Research-status Report
児童養護施設における保育士の力量形成過程に関する研究
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21K13472
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Research Institution | Junior College, Asahikawa University |
Principal Investigator |
崔 敏奎 旭川大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00844911)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 児童養護施設 / 保育士 / 力量形成過程 / 専門性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は「児童養護施設における保育士の力量形成過程を明らかにする」ことである。そのため、1年目には理論的検討と事前フィールド調査を実施する計画であった。しかしながら、コロナ禍において、なかなか研究が進んでない状況であった。 1年目の研究成果としては以下の2つを挙げたい。第1に、児童養護施設の保育士の力量形成過程を分析する上での理論的視点の検討と確立を行った。主に欧米の理論を参考にしながら、児童養護施設の保育士の「日常」に着目して、その「日常」から生じる多様で複雑な「相互作用」から保育士の力量は形成していくという理論的視点に注目をしている。この理論的視点から調査・分析に入るという内容をまとめており、まとめた内容を今年(2022)の6月に予定されている「日本子ども家庭福祉学会」で発表を行う予定である。2つ目に、児童養護施設がどのような地域環境から位置づけられているのかといった対象施設における事前フィールド調査を行った。事前フィールド調査を通して分かったことを基に、今後実際に調査に入る際の半構造面接方式を立てる際に参考とする。 研究機関でのコロナ対応や受け入れ先の事情により施設での受け入れが少し難しくなったことによって、事前フィールド調査しかできてなかったが、今年(2022)から施設の受け入れ可をようやくもらっているため、これを機に、どんどん児童養護施設の保育士を対象にインタビュー調査を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍において、予測できない学内での感染者発生によりオンライン授業の対応業務の多忙や施設からもコロナ事情で調査の受け入れの見送り等により、やや遅れている。しかし、理論的研究については少しまとめたている。2年目には、コロナ次第ではあるが、実際の調査に取り組んでいきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究としては、児童養護施設で10年以上働いている保育士を対象にインタビュー調査を実施する。その入口として2か所の施設長との面談を予定しており、これを機にどんどん調査を進めていく。
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Causes of Carryover |
該当年度において、コロナウイルスの影響により事前フィールド調査が出来なくなった。そのため、理論研究や次年度のフィールド調査及びインタビュー調査のための準備を進めた。今年度の進み情報を踏まえて、次年度に本調査活動(フィールド調査及びインタビュー調査)を行う予定である。
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Research Products
(1 results)