2021 Fiscal Year Research-status Report
家庭科家族学習とロールプレイングを有効に取り入れるための教員研修プログラムの開発
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21K13489
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
鎌野 育代 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10794951)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家庭科 / 家族学習 / ロールプレイング / 教員研修プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
21年度これまでに自身が中学校の教員であった時期のロールプレイングの調査を基にその有効性を明らかにした研究を論文投稿し、22年度に論文掲載されることとなった。この知見をベースに研究を推進する。 まず、独自性の一つ目に示したアクションリサーチに関しては、中学校の教員を対象に試行的に消費者教育において、研究をスタートすることができた。千葉市の中学校の家庭科教諭2名の参加で、4回の協議を行うことができた。 令和4年5月に千葉市の家庭科の研究の場において、研究協力の依頼を投げかけたところ、現在6名がロールプレイングの研究に協力をいただけることが決まった。このメンバーで家族学習におけるロールプレイングの授業実践と家族学習における題材開発を含むアクションリサーチが実施できる予定である。 二つ目の家庭科の家族学習の指導の実態については、令和3年度に島根県内の中学校と高等学校の教員を対象に調査を実施した。結果より、現場の家庭科の教諭は家族分野の授業において、教材の不足、活用できる資料の不足、いつでも更新できるようなデータ、教科書の情報の不足等の問題が明らかとなった。この結果をベースに調査の範囲を広げ、大規模な調査を実施する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文を書き上げることができたこと、ロールプレイングを含む家族学習を実施し研究に協力してくれるメンバーがきまったこと、家族学習をアクションリサーチで題材開発するメンバーが決まったこと、教員研修の基礎となる研修を実施することがきまったことについては、計画通りである。しかし、コロナの関係でカナダでの研修については、計画が進んでいないため
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Strategy for Future Research Activity |
人間関係学を理論として用いたロールプレイングを含む家族学習を研修を通して、現場の先生方へ伝えたい。ただ、小学校については、5・6年生の担任でなければ、担当することが難しく、研究も進まないことがわかった。計画では小・中・高校での実施ということであったが、中高での取り組みに変更するかもしれない。 令和4年度は、家族学習についての大規模調査の結果を論文化し、令和5年度にアクションリサーチとロールプレイングの学習効果を明らかにした研究を論文化する。
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Causes of Carryover |
コロナの関係で思うように出張ができなかったことが大きな原因である。また、教材とDVDの作成も令和4年度に変更した関係で次年度の使用額が生じた。ただ、これらに関しては、令和5年度に執行する予定であるため解消が予想される。
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