2023 Fiscal Year Research-status Report
家庭科家族学習とロールプレイングを有効に取り入れるための教員研修プログラムの開発
Project/Area Number |
21K13489
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
鎌野 育代 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10794951)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 家庭科 / 家族学習 / ロールプレイング / 教員研修プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、家庭科家族学習とロールプレイングを有効に取り入れるための教員研修プログラムの開発である。まず、家庭科教員への家族学習の実施や意識の調査研究については、実施することができた。発達段階に応じた家族学習の開発については、ガイドブックとして書籍を発行することができたが、高等学校は、一つの学年を複数の教員で担当していることが多く、学習内容に制限があること、基本的にプリント学習であるため、個々の教員の独自性を発揮し、新しく授業開発することが難しいといった問題があることがわかった。 今回、ロールプレイングの教員研修プログラムの開発とともに、生徒の学びの読み取りとしての人間関係学を位置づけていたが、これについては、明確な評価規準を作成するまでには至らなかった。さらに、研修を通して教員としての自信につながるかについては、令和6年度8月に大規模な教員研修が実施される予定であることから、この実践を分析対象として論文にしようと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文については、「中学校家庭科の家族学習におけるロールプレイングの効果」という題目で、日本教科教育学会誌.2022.6.第45巻第1号,pp11-22で掲載された。また家庭科の家族に関する授業のガイドブックとして書籍「家族の授業のためのワーク集.ロールプレイングの手引き」を今井書店より発刊することができた。また、昨年度より、4名の家庭科教員の協力により、ロールプレイングの効果に関する研究を継続してきた。現在、執筆中であり、夏休み前までには投稿の予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もこのロールプレイングの研究に継続して取り組んでいきたいと考える。その理由として一つには家庭科のルールプレイングについて研究している研究者がいないということである。学習指導要領においてもその学習方法として挙げられているロールプレイングについての研究が行われていないということは、教科にとっての課題であると考えている。また、今回、コロナ等の関係で実現できなかったカナダのロールプレイングの研究者の授業への参観を実現させたい。 さらに、これまで研究の中心理論として用いてきた人間関係学を基に、人との関係について学ぶ、家族と保育の領域において、この理論を援用した目標の設定、評価の在り方を提案できる研究に取り組んでいきたい。
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Causes of Carryover |
最終的なロールプレイングの研修プログラムの実施が令和6年度となったことが一番の理由である。そのことから、研究を1年延長する必要があり、そのための物品費や交通費などが必要となったためである。
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