• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

変容的学習論の視座からみたフリースクールスタッフの力量形成に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 21K13522
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

橋本 あかね  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 助教 (20852130)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsフリースクール / スタッフ養成 / 変容的学習 / 労働 / インクルーシブな組織
Outline of Annual Research Achievements

本研究はフリースクールにおけるスタッフ養成に関する事例検討を行うことで、スタッフとしての力量がどのように形成されるのかを明らかにするものである。
2022年度は、個別のフリースクールにおけるスタッフ養成ならびに全国規模のスタッフ養成講座に関するインタビュー調査を実施した。個別のフリースクールにおけるスタッフ養成については日々の労働に埋め込まれるかたちでスタッフ養成が行なわれていることが分かり、労働という視点から職員養成を検討することの必要性が示唆された。併せて、スタッフ個人の個性や関心を活かした養成がなされていることも明らかとなった。これらの観点を踏まえ、経営学におけるインクルージョン概念を用いて分析を進めた結果、個人を尊重する働き方が一人一人の成長を支え、それが組織としての発展・成長にもつながっていることが見出された。
他方、全国規模のスタッフ養成講座は、フリースクールスタッフの養成に特化せず、子どもの学びや成長に関心を持つ人を幅広く受け入れていることが分かった。こうした背景から、特定のスキルを身につけることよりも、それまでに形成された枠組みを取り払うことに重きが置かれていることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年度の調査内容を論文化する予定であったが、協力団体から内部体制の変更により調査の継続ができないとの申し出があり、新たに別の協力団体を得て、インタビューを一からやり直した。そのため、論文化のスケジュールが一年後ろ倒しになった。
また、昨年度は断念した全国規模のスタッフ養成講座に関する調査については、企画者へのインタビューのみ実施することができた。

Strategy for Future Research Activity

昨年度実施した個別のフリースクールへのインタビューデータの分析をさらに進め、年度内の論文化(『社会教育学研究』に投稿予定)を目指す。
併せて、全国規模のスタッフ養成講座を対象とした調査についても分析を進め、社会教育学会にて学会発表を行う。
以上の研究成果を比較検討し、フリースクールにおけるスタッフ養成の現状と課題を示す。

Causes of Carryover

対面にて参与観察及びインタビュー調査を実施する予定であった全国規模のスタッフ養成講座が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、オンライン開催となっているため、実地調査を断念した。企画者へのインタビューも感染拡大を避けるため、オンラインにて実施した。こうしたことから、旅費および謝金に未使用額が発生した。
次年度は、これまでの調査を補足するかたちでのインタビュー調査ならびに実地調査を行い、未使用額を充てる予定である。

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi