2021 Fiscal Year Research-status Report
Connecting Kindergarten and Elementary School Through Educational Assessment: An Empirical Study of Educational Assessment in Early Childhood Education and Lower Grades of Elementary Education
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21K13584
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
岡田 了祐 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (80757287)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 評価 / 幼小接続 / 個性 / 関係 / 社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のねらいは,接続関係にある幼稚園と小学校低学年における評価活動の事実を収集,分析し,子どもに対する見方・考え方や規準を明らかにするとともに,幼小における評価による接続の在り方を究明することにある。本研究は3か年計画であり,2021年度はその1年目である。 上記の目的のもと,2021年度は,おもに調査を行う計画であったが,前年度より引き続いていた新型コロナウイルスの感染拡大の影響により,当初計画していた幼稚園と小学校での調査を十分に実施することが難しい状況であった。そのため,予定を変更して,おもに次のようなことを実施した。 第1に,小学校の教科(生活科)における評価と幼児教育における評価についての関連文献の収集,整理である。文部科学省や国立教育政策研究所の評価論,研究者や実践者による評価研究をできる限り収集しながら,データベース化した。そして,それぞれの評価の史的展開や体系を探るとともに,2つの評価の共通点と相違点について検討した。また,国内外の先進的な小学校教育・幼児教育における評価活動の実践事例についても,関連文献の収集,整理を行い,データベース化した。これらについては,残りの年次においても,継続に行っていく予定である。 第2に,来年度以降,調査を実施する予定の学校園における小学校低学年カリキュラムや幼児教育カリキュラムに関する資料の収集,整理である。研究会の要項,実践研究に関する書籍等を収集するとともに,データは採取しない形で現場の参観を行った。そして,その中で,ある国立大学附属小学校の低学年カリキュラムの構造に関する理論的な検討を行い,学びに関する4つの類型を浮上させた。 以上のような検討を基礎として,次年度以降の調査に臨むこととしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により,本年度に予定していた幼稚園と小学校での調査を十分に実施することができなかった。そのため,本格的な調査の実施は次年度以降に繰り越すこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,調査対象学校園への現地訪問が難しい状況が続くことも想定している。その場合については,オンラインでのミーティングやインタビュー調査や資料のやりとりを視野に入れながら,必要なデータを補完することで,研究を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により,国内で予定していた調査が実施できなかったため,次年度使用額が生じた。次年度にこれらの調査を行うことで予算を執行する。
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Research Products
(8 results)