2022 Fiscal Year Research-status Report
The Effect of Class Experiences via Online Education on University's Student's Learning Outcomes in COVID-19 Crisis
Project/Area Number |
21K13604
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三好 登 広島大学, 高大接続・入学センター, 特任准教授 (40735164)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 学習成果 / オンライン / 授業方法 / COVID-19 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19禍における大学生の学習成果に関するアンケート調査を実施した。アンケート調査は、全国12大学に協力していただくことができ、12,321名の学生から有効回答を得ることができた。今後はこのデータに基づいて詳しい分析を行うことを予定している。また本研究の研究成果を取りまとめたものを、広島大学出版会全額出版助成を受けて、2023年度中に単著で著書「大学教育と学生の学習行動・学習習慣―コロナ禍での経験を含めて」として同出版会から出版することが決まった。本研究の研究成果を単著で著書として出版できることになったのは大きな成果である。同出版会にすでに完成原稿を手渡しているが、今後さらに校正を進め、完成度の高いものとしていきたいと考えている。さらに本研究と関連するものとして、国内外から有識者を招いて国際シンポジウム「ヨーロッパとアジアにおいてなぜ留学生が国際移動を行うのか、それが高等教育にどのような影響をもたらしているのか?」を開催することもできた。本研究は、日本の大学を対象としているものの、COVID-19禍における諸外国の状況についても把握することは重要であり、その意味で非常に貴重な機会となったように思う。またこのシンポジウムを通じて本研究の研究成果を学会のみだけではなく、広く社会や大学関係者に伝えることができた。このことは多くの大学で、COVID-19禍の大学生の学習成果について検討する上で、重要な意味を与えるものであると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査を早期に実施することができ、なおかつその研究成果を取りまとめたものを、単著で著書として出版することも決まったことが大きい。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の研究成果について、国内外の論文に投稿していくつもりである。それと同時に、研究発表にも取り組んでいこうと考えている。
|
Causes of Carryover |
コロナのために本研究の研究成果を発表予定であった国際学会が中止となったり、オンラインとなったことから、その分の旅費を次年度に繰り越すことにした。またコロナのために大幅に移動が制限されたことからモバイルパソコンを購入する必要性がなくなったので、その分も次年度に繰り越すことにした。これら繰越金については、本研究に関連する論文の英文校正費や、翻訳費に充てることで、研究成果を学術界に広めていきたいと考えている。
|
Research Products
(5 results)