2021 Fiscal Year Research-status Report
Objective Approaches to Evaluate the Educational Effects of "Internationalization at Home"
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21K13606
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
水松 巳奈 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (30726211)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 内なる国際化 / 教育の国際化 / 客観的評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
多様化する「内なる国際化」の教育効果について客観的評価を行う目的で行う本研究において、初年度には以下のことを実施した。 2020年度前半には先行文献の収集・分析に焦点を当てて研究を進めた。特に、これまでのBEVIとIDIに関する研究成果について国内外の論文等を読むことで理解を深めた。その他、異文化コンピテンシーや客観的評価、内なる国際化といったキーワードに関する文献についても同時に調査・分析を進めた。さらに当初から計画していた通り、調査対象大学での国際化推進の取り組み内容についても各種資料から多角的な把握に努めた。BEVIとIDIに関する知識を深めるために、各種セミナーや勉強会に参加し、また、それらの参加者と情報交換を行うなどして、分析をする際の知見を得る機会があった。 5月と10月の二度に渡り、調査対象大学で学ぶ学生350名以上(合計)に対してIDI・BEVIを実施した。6月~7月にかけては1回目のBEVIとIDIの回答結果について量的分析を行った。その後7~8月にかけてフォローアップインタビューを20名の学生に対して行い、質的分析を行った。ここでの分析結果については、異文化コミュニケーション学会年次大会にて口頭発表を行い、1月には論文を投稿した。さらに、10月に実施したBEVIとIDIに関しては、12~1月にかけて19名にインタビューを行った。ここでの調査に関する分析は次年度以降行う予定にしている。2020年度はコロナ禍での研究推進となったため、今後継続的に本研究を進めることで、ポストコロナとの比較も行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、2021年度には、調査対象大学における国際化推進の取り組み内容の整理・分析と、IDI・BEVIを実施する予定であった。このうち、調査対象大学における国際化推進の取り組み内容の整理・分析については一次資料だけでなく、調査対象者へのインタビューを実施したことで、国際化推進の取り組みに関する客観的および主観的なデータを得られ、現状を含めたこれまでの取り組み内容について把握することができた。 IDI・BEVIの実施については、当初150名ほどに実施する予定としていたが、経年で同対象者に実施すると、回答者が徐々に減っていくことが予想できたため、初年度については350名以上に実施した。引き続き、元々の計画に沿った研究を進めていくことで、調査対象者から得た知見を生かしながら、調査・考察を深める。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度にBEVIとIDIに回答した調査協力者に対するフォローアップ調査を行うと共に、新たな調査協力者に対しても同様にBEVIとIDIを実施する。また、BEVIとIDIを実施後には、インタビュー調査も実施する。今後は、初年度開始したBEVIとIDIの実施結果を分析した上で学会発表や論文投稿などを当初計画通り行っていく予定である。また、初年度はコロナ禍での調査実施が余儀なくされたため、引き続き同様の調査を行うことで、ポストコロナでも有効な知見を得られるように意識しながら調査を進める。
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Causes of Carryover |
予定していた出張はすべてオンラインでの開催に変更されたことにより、初年度は使用する機会がなかった。しかし、次年度以降は、一部対面での学会開催が再開される予定になっていることから、次年度旅費として使用する予定である。
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