2022 Fiscal Year Research-status Report
Objective Approaches to Evaluate the Educational Effects of "Internationalization at Home"
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21K13606
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
水松 巳奈 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (30726211)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | グローバル・コンピテンス / エビデンスに基づいた国際化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本国内の大学での教育国際化の学生への影響を明らかにするために、学生のグローバル(異文化)コンピテンスの変容プロセスと、それに影響を与える要因について、IDIとBEVIを用いて客観的に把握し、教育国際化に関わるカリキュラムの開発や改善等に役立てることを目的としている。令和4年度は、以下4点を中心に研究を進めた。 (1) 先行文献の収集・分析:前年度に引き続き、本研究に関連する文献、特にグローバル(異文化)コンピテンスに関する教育学や心理学分野の先行文献を中心に、収集及び分析を行った。 (2) IDI及びBEVIの実施・分析:約250名の調査協力者(大学生)に対して、IDIとBEVIを2回以上実施し、主に学期もしくは各種プログラム参加前後のグローバル(異文化)コンピテンスの変容について調査した。また、IDIとBEVI両方を受検してもらうことで、IDIとBEVIの相違点及び類似点についても検証した。なお、昨年度IDIとBEVIを受検していた調査協力者に対しては、追跡調査をする目的で、再度の受検を依頼した。 (3) インタビュー調査の実施:IDIとBEVIの実施後に、調査協力者の異文化コンピテンスに影響を与えた要因を探るためにインタビューを行った。また昨年度のIDI・BEVI受検者に対してもその後の様子について同様のインタビューを行った。 (4) これまでの主な研究成果について、研究論文としてまとめ、学会誌等に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は、産前・産後休暇、育児休暇の取得に伴い、研究時間の確保が難しかったものの、計画の前倒し及び一部変更をしたことで、おおむね予定通り進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、昨年度実施したインタビュー調査データの質的な分析を行い、その研究成果を国内学会及び国際学会で発表する予定である。また、200名程度の新たな調査協力者に対してIDIとBEVI、インタビューを実施する。さらに、これまでの調査協力者に対しては、再度IDI及びBEVIの受検、さらにはフォローアップ・インタビューの実施を依頼し、できるだけ多くの協力者に対して追跡調査を行う。以上の調査内容を踏まえて、年度内に論文投稿ができるよう準備を進める。
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Causes of Carryover |
産前・産後休暇、育児休暇の取得に伴い、予定していた口頭発表をキャンセルしたため次年度使用額が生じた。こちらについては、来年度以降、これまでの研究成果について学会等で改めて発表する際に使用する予定である。
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