2022 Fiscal Year Annual Research Report
地域専門機関で有効な発達障害者相談支援システムの開発
Project/Area Number |
21K13619
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
関森 英伸 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (80572396)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発達障害 / 相談支援 / 困りごと |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度において、2021年度より準備を進めていた発達障害者相談支援システムの開発がシステムエンジニア(以下SE)の協力により実現し、4月にシステムの納品が行われた。その後、4月~8月に運用第1期として、研究協力者にシステムを閲覧・投稿・投票してもらい、運用終了後の9月にシステムを利用した研究協力者へのアンケートを実施し、アンケート結果を分析し、『“困りごと”解決システムmama and ...』の有用性を検証した。 相談支援システム『“困りごと”解決システムmama and ...』の運用第1期の具体的な実績として、研究対象者を募り、研究計画に同意を得た方135名(医療機関Aを利用している新規希望者74名、研究継続者61名)に対してシステム利用マニュアルを送付し,本システムを利用していただいた。運用第1期のシステム利用状況総数は、サイト内の閲覧数44,272であった。また、システム内のユーザー登録者は59名であり、新規投稿数は13名より25件あった。 システム運用後の利用者へのアンケート回答者は76名(母親72名,父親4名)、そのうちシステム利用者は48名(63.2%)で全員母親であった。システム利用者48名について、役立ち度では38名(79.2%)が役に立ったと回答した。また、システム利用後の安心感では25名(52.2%)が安心に繋がったと回答した。「システムが改善された際、改めて使用してみたいか」という本システムへの期待を確認する質問では76名中75名(98.7%)が「使ってみたい」と回答した。 本研究を通して、2年間で発達障害者相談支援システムシステムを開発する、という目的は果たされた。しかし、システム利用後の自由記載より、投稿内容や情報量についての課題とともに、システムの利便性についての課題が散見され、今後の課題・システム改善点が明らかとなり、SEと検討を続ける。
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Research Products
(1 results)