2021 Fiscal Year Research-status Report
先天性一側性難聴幼児における言語発達課題に関する検討と支援プログラムの開発
Project/Area Number |
21K13621
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
岡野 由実 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 講師 (60785393)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 一側性難聴 / 言語発達 / 発達支援 / 保護者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
一側性難聴について、近年、新生児期に診断が可能となり、一側性難聴児とその家族に対し、新生児期から長期的な見通しを持った支援や助言の必要性が生じてきた。しかし、一側性難聴が発達に及ぼす影響については不明な点が多い。本研究では、一側性難聴が幼児期の言語発達に及ぼす影響についてコホート的に実態を調査し、一側性難聴児者とその家族に対する支援・助言の指針を得ることを目的とする。 新生児期に一側性難聴の診断を受け医療機関にて経過観察をしている一側性難聴児とその家族を対象に、初期の言語発達(研究1)と就学前期の語彙獲得および全体発達(研究2)に関するデータを広く収集し、一側性難聴児の言語獲得期から就学前期までの発達について縦断的に検討を行う(研究3)。得られたデータを基に、一側性難聴児者とその家族に対する支援・助言の指針を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、一側性難聴児における言語発達に関する国内外の文献を集積し、一側性難聴児の語彙発達に着目する研究的意義とエビデンスを確認した。さらに、本研究計画について研究倫理審査委員会の承認を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度より、所属する医療機関および教育機関において、データを収集する。 また、関係機関に協力を呼びかけ、より広くデータの集積を行う。
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Causes of Carryover |
2021年度は、主にデータ収集に必要な検査道具等を購入したが、当初計画していた価格よりも低い価格で購入することができた。 2022年度には、データ分析に必要な備品の購入や、論文投稿費、その他(英文校正費等)についての支出が必要となる。
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