2023 Fiscal Year Research-status Report
情報通信技術と指導者訓練モデルを活用した問題行動支援者トレーニングの検討
Project/Area Number |
21K13622
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
冨樫 耕平 中央大学, 政策文化総合研究所, 客員研究員 (60895259)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 応用行動分析学 / 問題行動 / 行動機能査定 / 支援計画 / スタッフトレーニング / オンライン / Telehealth |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,トレーニングの実施を補助する「オンライン教材」と「指導マニュアル」を作成し,申請者が行う「エキスパートトレーニング」の効果と,「エキスパートトレーニング」を受けた研究協力者が,同僚などに対して行うトレーニングの効果を検討する。 2021年度は,応用行動分析学に基づく問題行動の査定と支援計画の作成に必要な知識を支援の実践者に教えることを目的としたオンライン教材の試作品を作成した。オンライン教材の試作品の完成後,応用行動分析学に基づく問題行動の査定手続きに精通する国外の研究者に,この試作品について意見を求めた。その結果,オンライン教材の試作品の問題点が明らかとなった。 2022年度は,2021年度に明らかになったオンライン教材の問題点の改善を行った。このオンライン教材は,支援の実践者が都合の良いときに取り組むことができ,一か月程で完了できるものであった。この教材には,(a)問題行動の査定と計画に必要な基礎知識を教授するための講義と,(b)知識の獲得度を評定するためのクイズが含まれた。同年度は加えて,エキスパート・トレーニングで使用する指導マニュアルの作成を行った。指導マニュアルは,申請者が実施するエキスパート・トレーニング及び,エキスパート・トレーニングを受けた研究協力者が,指導を行う際に使用する。指導マニュアルの作成後,研究料力者の募集を行ったが,研究対象者の選定基準を満たす研究協力者をみつけることができなかった。 2023年度は、2名の支援の実践者を対象に、オンライン教材とエキスパート・トレーニングを使った指導を実施した。しかし、この2名がトレーニングを提供できる別の支援の実践者(同僚)がいなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象者の基準を満たす研究協力者が不足しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究協力者の募集において、研究参加にかかる手間や期間の長さが参加の障壁になるケースがあった。よって,エキスパートトレーニングを受けた研究協力者が同僚のトレーニングを行うことを引き続き任意とすることによって、参加にかかる負担を軽減する。
|
Causes of Carryover |
2023年度は、研究対象者の基準を満たす研究協力者が不足していため。
|