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2022 Fiscal Year Research-status Report

低出生体重児の書字障害に必要な支援の為の、病態分析とスクリーニング法の開発

Research Project

Project/Area Number 21K13632
Research InstitutionOsaka Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

福井 美保  大阪医科薬科大学, 小児高次脳機能研究所, 非常勤講師 (70782241)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords低出生体重児 / 早産児 / 書字障害
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の影響もあり、新たなデータ収集がかなわなかった。そのため、過去に他の研究を実施した時に評価をおこなっていた、ひらがな書字に関するデータの分析を行った。
WISC-Ⅳ検査でFSIQ 80以上であった極低出生体重児の小学1年生38名(VLBWI群)では、読みの困難さを認める症例は約3割であったが、ひらがな書字において困難さを認めた(正答数が―2SD以下)症例は1名だけであった。通常、読みの困難さを認める症例では書字の困難さを認めると報告される。そのため、出生体重1500g以上で大阪医科薬科大学LDセンターを学習の困難さを主訴に来院した小学1年生45名(LBW/NBW群)のひらがな書字検査結果と比較を行った。両群の読み困難を認めた症例(VLBWI・RD群、LBW/NBW・RD群)において、読字能力に有意差はなかったが、ひらがな書字の正答数は、VLBWI・RD群で有意に高い結果となった。このことから、VLBWIの書字の問題は、LBW/NBW群の書字の問題とは違う病態があるのではないかと考えられた。この結果については、2023年度に学会発表予定である。
書字については、1年生では特に男女で基準値が大きく違うこと、学年での変化があること、文字種(ひらがな、カタカナ、漢字)による違いがあることなどが検討課題となる。今後はこの点について検討を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の影響があり、新たな検査実施を自粛する必要があった。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は、2022年度に既存のデータをもとに検討した結果をもとに、学年による違い、文字種(ひらがな、カタカナ、漢字)による違いなどを検討していく方針である。また、書字については、男女の違いも基準値の段階から認められているため、性差についても検討する。
検査対象となる症例の情報収集は勧めているため、各学年の学習が終了に近づく3学期の実施を目指して、案内の送付の準備を進める予定である。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、新たなデータ収集が困難な状態があった。2023年度は、制限が解除されたため、学年の終わりと目途として検査を実施する予定としている。それに関しての、謝金、人件費、郵送費などに使用していく方針である。
また、学会の現地参加も可能となってきているため、出張費としての利用も計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 極低出生体重児における書字の問題について2023

    • Author(s)
      福井 美保, 島川 修一, 奥村 智人,北原 光、芦田 明
    • Organizer
      第65回日本小児神経学会学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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