2023 Fiscal Year Research-status Report
ロボットを用いたAIリテラシー教育手法の提案に基づく評価手法の構築
Project/Area Number |
21K13650
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
武藤 ゆみ子 玉川大学, 脳科学研究所, 准教授 (30614614)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | AIリテラシー教育 / 教育工学 / データサイエンス教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
AI技術が社会へ及ぼす可能性の理解のために必要な学術的教養とAIシステムとうまく付き合うためのスキルの獲得の必要性に着目し、前年度に引き続き、ロボットを用いた教育教材開発を進めた。具体的には、web上で動作することが可能な教材と実機を活用した教材の2種類を開発した。いずれも、個別学習と複数人の協調学習に対応することができ、子どもの探究学習を促進させる効果が見受けられるという予備的な結果を得ることができた。さらに、これまで本研究において実施された調査研究や開発された教材などの成果物に基づき、全学部を対象とした大学生の教養レベルのAIリテラシー教材への開発につながり、各学部の専門性との接点について定量評価を行い、有効性を確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、これまで実施された国内外のAIリテラシー教育の現状調査、予備実験の実施の結果として作成された教科書に基づき、ロボットを用いた教材の開発を実施することができた。その結果、個別学習や協調学習において活用することができ、子どもの探究学習に活用できる可能性が示された。また、文理を問わず、すべての大学生に向けたAIリテラシー教材の開発も行い、有効性を確認することができた。従って、本年度の進捗は、「おおむね順調である」と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、これまで、AIリテラシー教育に関わる調査研究やその有効性に関わる実験の実施、テキスト教材の開発と出版、さらに、ロボットを用いた教育教材開発を行い、web上で動作することが可能な教材と実機を活用した教材の2種類を開発することができた。さらに、予備的な調査の結果、個別学習と複数人の協調学習に対応し、子どもの探究学習に活用できる可能性が示唆された。そこで今年度は、探究学習において活用が可能なAIリテラシー教材を目指し、さらなる調査を実施し、その結果をフィードバックし教材としての完成を目指す。また、その際の学習の評価に関する新たな指標の提案を目指していく。
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Causes of Carryover |
実施予定であったロボット教材の開発について、ロボット教材の開発コストが材料費値上がりの原因により、予想以上に高くなってしまったため、急遽、仮想空間上で安価で使用ができるロボットの開発の試作を優先した。次年度は、この結果に基づき、実機開発を続けるため、次年度に繰り越すことにより円滑に研究を遂行する予定である。
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