2022 Fiscal Year Research-status Report
Similarities and differences of educational functions of respect-related emotions between Japan and the United States
Project/Area Number |
21K13690
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
武藤 世良 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 講師 (30785895)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 尊敬 / 感情 / 日本 / アメリカ / 中国 / Web調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
尊敬や憧れの感情は、人に優れた役割モデルを与え、自己向上を動機づけるため、人の成長・発達に大きな役割を果たす教育的機能を秘めている。本研究では、現代日本におけるこうした尊敬関連感情の教育的機能の特徴と独自性を、主に北米との比較を通して探究することを目的とする。具体的には(1)尊敬関連感情の概念・経験の日米比較、(2)尊敬関連感情の教育的機能の日米比較、(3)尊敬関連感情の社会化の日米比較、という3つの課題を検討する。本年度は昨年度に引き続き研究1として、日本の尊敬関連感情とアメリカの類似感情の概念や経験(主観的体験)にどのような対応関係があるのかを明らかにすることを目的とした国際比較調査(Web調査)の国内データ収集を進めようとした。既にアメリカと中国では本研究を協働して実施している共同研究者によってデータが収集・分析されており、一昨年度から日本でもデータ収集を開始している。しかしながら、本年度は諸事情により、本調査で使用しているWeb調査画面作成ツールのアカウントを研究代表者が使用できない期間が長く続いたため、日本人サンプルのデータ収集ができなかった。現在はアカウントの問題は一時的に解消されているため、来年度にデータ収集を再開し、データ収集が完了次第、分析を進め、米中のデータと比較検討する予定である。なお、2023年5月現在もデータ収集中であるため、調査内容の詳細は差し控えることとする。またアメリカの共同研究者と双方の進捗状況や意向を報告しあい、今後も本テーマに関して共同研究を続けていくことを再確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍が続いたことや研究代表者の家庭や他の業務等の事情で本研究課題に十分な時間を割くことができず、また、国際比較調査で使用しているWeb調査画面ツールのアカウントを諸事情により本年度は研究代表者が使用できない期間が長く続き、データの収集や分析が困難であったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
来年度に研究1のデータ収集を継続し、データ収集が完了次第、分析を進め、米中のデータと比較検討する予定である。分析が完了次第、学会発表や論文化の準備を進めることとする。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍が続いたことや研究代表者の家庭や他の業務等の事情で本研究課題に十分な時間を割くことができず、また、国際比較調査で使用しているWeb調査画面ツールのアカウントを諸事情により本年度は研究代表者が使用できない期間が長く続き、データの収集や分析が困難であったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、物品費や旅費、人件費・謝金、インターネット調査費、英文校閲費等を補うために使用することとする。
|