2023 Fiscal Year Research-status Report
A study of social jetlag on junior high school students in Okinawa
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21K13703
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
普天間 国博 琉球大学, 病院, 講師 (40617627)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 社会的ジェットラグ / 睡眠・覚醒相後退障害 / 睡眠教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は夜型のライフスタイルが広く浸透している沖縄県で社会的ジェットラグが青少年の発育に与える負の影響を明らかにし、その対策を講じていくことを目的としている。本研究では、(1)沖縄県の中学生の社会的ジェットラグの実態調査を行い、(2)追跡研究でその後の学業成績や出席状況に与える影響を明らかにし、(3)社会的ジェットラグの対応策として睡眠教育の有効性を検討する。当初、本研究は沖縄県の中学校で実地調査を行う予定であった。しかし令和4年度もcovid-19パンデミックが遷延していたためウェブ調査へと切り替えることとなった。調査項目をウェブ調査用に切り替え30項目の調査票を作成した。質問項目は基本属性データ(年齢、性別、身長、体重)に加えて睡眠指標(μMCTQ、BRIAN)、日中機能(PDSS)、本人の生活状況、母親の属性と生活状況などが含まれる。対象は日本の青少年(中学生と高校生)とその母親で目標人数は15000人(うち沖縄県は3000人)の予定である。これらの横断研究のデータから沖縄県の青少年の睡眠状況の実態を調査し、社会的ジェットラグと日中機能との関係ならびにその社会的背景や地理的要因の関連性を統計的に評価していく。さらに社会的ジェットラグだけでなく、疫学研究として概日睡眠・覚醒リズム障害などの病的リズム障害に関しても有病率を算出する予定である。本研究の一環として社会的ジェットラグならびに概日睡眠・覚醒リズム障害に関する総説も執筆し、査読付き国際ジャーナルで採択された(DOI:10.3389/fpsyt.2023.1174719)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、本研究は沖縄県の中学校で実地調査を行う予定であった。しかしcovid-19パンデミックを契機に学校での実地調査からウェブ調査へと切り替えることとなった。調査項目の質問票は完成しているが、調査方法の切り替えに伴い進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
完成したweb用の調査票を用いて、インターネットリサーチを行い、取得したデータを論文化していく。科研費の使用計画としてインターネットリサーチ会社の費用として約80万円~100万円、研究成果の論文投稿の費用として約30~50万円の研究費が必要となる見込みである。
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Causes of Carryover |
研究方法の変更や研究進捗の遅れなどの理由で前年度の支出が少なくなり、次年度使用額が生じた。次年度の科研費の使用計画としてインターネットリサーチ会社の費用として約80万円~100万円、研究成果の論文投稿の費用として約30~50万円の使用を計画している。
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