2022 Fiscal Year Research-status Report
ASD男性の妻への支援に向けた実態把握とアセスメントツールの開発
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21K13717
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
西尾 祐美子 畿央大学, 教育学部, 講師 (50801594)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 夫婦関係 / 心理的アセスメント / カサンドラ症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,自閉スペクトラム症(ASD)男性の妻を対象に,主観的体験から不適応の実態と支援ニーズを解明し(研究1),問題をアセスメントするための尺度を開発する(研究2)ことを目的としている。令和3年度に実施したASDの夫をもつ妻を対象としたインタビュー調査の結果を分析したところ、「前」(例:夫がASDと診断される前、COVID-19の感染拡大前、発達障害に対する認識が広がる前)と「今」の比較や、夫と子育てに関する語りが特徴的であった。サポートとしては、家庭の経済面に大きく影響する夫の仕事に対する支援(例:就職や転職、職場での人間関係)、同じ境遇にある人との関わりを求めている、あるいは実際に有用であることが明らかとなった。子どもの有無や妻側の障害の有無によっても、語りに違いがあるため、様々な面から分析を引き続き行ったうえで、尺度項目の選定を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度に実施したインタビュー調査(研究1)の結果をもとに、オンラインにて量的調査(研究2)を行う予定であったが、令和4年6月より産休・育休を取得しているため、量的調査は実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
育休からの復職次第、研究1の結果の分析(子どもの有無、妻の障害の有無による発語の比較等)および文献収集により、尺度項目の選定から引き続き実施する予定をしている。研究2の量的調査は予定通り調査代行業者に依頼し、早急に実施する。
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Causes of Carryover |
令和4年6月より産休・育休を取得中であり、令和4年度は研究活動にほとんど従事できなかったため。
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