2021 Fiscal Year Research-status Report
がん患者の抑うつ低減のための行動活性化療法を用いたセルフヘルププログラムの開発
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21K13720
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
小川 祐子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (60803369)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 行動活性化療法 / セルフヘルプ / がん患者 / 抑うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、うつ病への有効性が示されている行動活性化療法を用いたセルフヘルププログラムはがん患者の抑うつを軽減できるかを検討することである。具体的には、がん患者の抑うつ低減を目的とした行動活性化療法を用いたセルフヘルププログラムを開発し、プログラムの有効性と安全性を検討する。さらに副次的研究として、セルフヘルププログラムが、がん患者の抑うつを低減するメカニズムについて検討する。 初年度である2021年度は、セルフヘルププログラムで用いる資料の準備を目標として、がん患者の抑うつ低減のための行動活性化療法に関連する先行研究のレビューを実施し、セルフヘルププログラムに必要な各種資料(心理教育に関する資料、ワークシートなど)の素案を作成した。また、今後実施予定である第一相試験(前後比較試験)に関する研究計画について、がん患者の抑うつに対する行動活性化療法について精通している複数の研究者からレビューを受け、精緻化し、研究倫理審査の申請準備を進めた。なお、研究計画に関する研究者間レビューを踏まえ、予定していたパイロット研究は第一相試験に組み込むこととした。 以上から、当初予定していたセルフヘルププログラムの資料準備は概ね整ったといえる。今後はセルフヘルププログラムの資料を完成し、第一相試験を実施するための研究倫理審査を進めていく。並行して、プログラム参加者をリクルートするための体制整備を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
セルフヘルププログラム資料の素案は作成したが、予定していたパイロット試験の実施には至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はセルフヘルププログラムの資料を完成し、プログラムの実現可能性を検討するための第一相試験を開始する。なお、予定していたパイロット研究は第一相試験に組み込むこととする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、参加予定であった全ての学術集会がオンラインで実施され、旅費として計上していた費用の使用が少額となった。次年度は、学会等に参加し、研究遂行に必要な情報収集を行ったり、研究成果を発表していく。
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Research Products
(1 results)