2022 Fiscal Year Research-status Report
Functional changes due to postpartum female's makeup acts
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21K13732
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
大村 美菜子 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (10827017)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 化粧行為 / 醜形恐怖心性 / 産後 / 承認欲求 |
Outline of Annual Research Achievements |
生涯発達的な視点にもとづき,出産という大きなライフイベントを迎えた産後女性を対象に,化粧行為の動機や過程およびその変化を明らかにするため、まずは予備調査の結果をまとめ研究論文として発表した(2021)。内容は以下のとおりである。産後の出産という大きなライフイベントを迎えた産後女性を対象に,化粧行為とメンタルヘルスとの関連について検討した。具体的には、産後の化粧行為の実態について把握することを第一の目的,化粧行為とメンタルヘルスとの関係について把握することを第二の目的として検討を行った。調査対象者は,20~40 代の産後 1 年以内の経産婦 206 名であった。結果としては,化粧行為にかける時間は産前と比較して産後は減少し,化粧行為の内容についても産後は簡易化していることが確認された。また,産後において化粧行為による満足が自己肯定感を高め,それによって気分の落ち込みが低下することが明らかになった。 上記の結果を基に、産後1年以内の女性を対象にインタビュー調査を行った(2022)。具体的には、次の項目について半構造化面接でインタビュー調査を実施した。【①産後の化粧内容の変化 ②人と会う時の化粧内容 ③産後に化粧を始めるきっかけ ④産後に化粧をした際の気持ちの変化 ⑤化粧の目的】 上記のインタビュー調査の内容を基に産後1年以内の経産婦300名および統制群300名の計600名を対象に化粧行動の目的、気持ちの変化などについて大規模調査を行った(2023)。質問内容は、自由記述および下記の調査内容である。【醜形恐怖心性尺度、承認欲求尺度、自己実現尺度】自由記述の結果をもとに現在テキストマイニングで分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生涯発達的な視点にもとづき,出産という大きなライフイベントを迎えた産後女性を対象に,化粧行為の動機や過程およびその変化を明らかにするため、まずは予備調査の結果をまとめ研究論文として発表した(2021)。その結果を基に次年度(2022)は、産後1年以内の女性を対象にインタビュー調査を行った。今年度(2023)はインタビュー調査の結果を基に600名を対象として、大希望調査を行った。現在はその結果を基にテキストマイニングによる分析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
産後1年以内の経産婦300名および統制群300名の計600名を対象に化粧行動の目的、気持ちの変化などについて大規模調査を行った(2023)。現在は自由記述の結果をもとに現在テキストマイニングで分析を行っている。今後はこの結果を基に論文にまとめていく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は大規模調査費用に使用した。2023年度はその結果を基に学会発表にかかる費用や出版費に使用していきたい。
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