2022 Fiscal Year Research-status Report
次世代大気大循環モデルで解き明かす、系外惑星大気の大気循環と雲の影響
Project/Area Number |
21K13975
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小玉 貴則 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (80806662)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 系外惑星 / 大気循環 / 雲 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、雲の形成と大気組成の変化を考慮した3次元大気大循環モデルを構築し、系外惑星大気の特徴を明らかにすることを最終目標としている。本課題の対象として地球型惑星からガス惑星までの大気を考慮しており、惑星待機の多様性と雲大気機循環の役割をシームレスに示すことに焦点を当てている。2022年度では、1)全球雲システム解像モデルを用いて、自転軸傾斜角の異なる地球型惑星に関する高解像度気候数値シミュレーションを行った。2)水分布の異なる潮汐固定された地球型惑星の実験を整備し、数値実験の準備を完了、実験を行なっている。3)短周期ガス惑星気候モデルに関しても、テスト実験を行い、先行研究との比較を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全球雲システム解像モデルを用いた気候数値実験を行い、自転軸傾斜角が異なる惑星での気候変化を検討した。その結果、従来の大気大循環モデルとは全く異なる気候場が示され、雲と水蒸気の役割の重要性を議論することができた。また、潮汐固定された地球型惑星に関して、数値実験の準備が完了し、順次実験を開始することができている。ガス惑星気候モデルの開発も順調に進んでいる。よって、おおむね順調に進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に引き続き、数値実験を進めていく。短周期ガス惑星における気候モデルの開発を進め、雲や大気組成の変化を検討していく。加えて、潮汐固定された地球型惑星における高解像度気候シミュレーションを行い、雲と水蒸気の役割を定量化していく。
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Causes of Carryover |
計算準備に必要なハードディスクの購入が遅れたため、次年度に使用する予定である。
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Research Products
(14 results)