2021 Fiscal Year Research-status Report
耐食性と疲労特性を両立させる低合金鋼の新たな加工方法の探求
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21K14059
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
井尻 政孝 東京都立大学, システムデザイン研究科, 助教 (10840374)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | キャビテーション / 鉄鋼 / 赤錆 / 疲労特性 / 硬度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では環境に配慮した薬品(次亜塩素酸ナトリウム液)と機能性キャビテーション処理(MFC)の組み合わせにおいて,ウォータージェット出力,超音波出力及び加工時間,加工中の水に含ませる薬品濃度の変化の適正化を図ることにより,表面粗さを抑制し,耐食性と疲労特性を向上を目指す。 昨年は機能性キャビテーションに次亜塩素酸ナトリウム液を使用した技術で薬品の濃度が3.2%の時,加工後の表面に形成される赤錆が抑制された.また,硬さの向上,圧縮残留応力の生起が確認され,微視組織では皮膜は観察されなかった.赤錆の抑制が可能であることから,最表面には化合物が形成されていると考えられるため,本年度,調査を行う.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
昨年度は申請書に提案した通りの計画が遂行しており,本年度の計画もわずかに遂行できた.
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Strategy for Future Research Activity |
1) 処理後の表面に不動態皮膜が形成した原因について,処理中の溶存酸素計や溶存水素計で成分を検討し,処理後の表面状態と比較して皮膜形成メカニズムを解明する. 2) 大気腐食による環境化に対して,表面処理材の耐食性効果を複合サイクル試験(JASO M609 610)にて確認する.
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Causes of Carryover |
全て物品購入に使用後,わずかに残ってしまったため,次年度に持ち越します.
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Research Products
(8 results)