2023 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of agricultural utilization methods for public spaces for social inclusion community development
Project/Area Number |
21K14310
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
湯淺 かさね 千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (20895601)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 都市型農園 / マネジメント / パブリックスペース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的包摂のまちづくりに寄与するパブリックスペースの農的活用手法について検討、構築することが目的である。2023年度は以下の4つの視点で研究を進めた。 1)東京都武蔵野市における高齢者施設における都市型農園のプロジェクトを通し、農的空間に関する関連多主体の意識変化と継続性に関する分析を行った。施設職員、施設入所者家族、等へのアンケート調査を行い、農的空間への関与の度合いによる意識の相違、今後の参加意向に関する傾向、求める空間の要素、について明らかにした。その成果を日本造園学会関東支部大会にて発表した。 2)台湾・高雄市、台南市における都市型農園の調査を通し、多主体連携によるマネジメントと地域連携の取り組み、パブリックスペースとしての利活用状況について明らかにした。高雄市においては高齢者向け都市型農園1件、台南市においては大学生と地元高齢者による都市型農園1件、地域コミュニティ施設に隣接する都市型農園1件、について現地調査および管理者、利用者へのヒアリングを実施した。その成果については、日本造園学会関東支部大会にて口頭発表するとともに、原著論文として投稿した(査読中)。 3)JR阿佐ヶ谷駅高架下におけるアクティビティ調査を通し、都市のパブリックスペースに設置した狭小な緑が空間利用者のアクティビティに与える影響について分析した。低利用な既存広場空間とテナント間の隙間空間にベンチ、プランター等を設置し利用者の動向(人数、年齢層、利用時間、等)、アクティビティの変化、空間へのニーズについて把握した。その成果については国際学会へ投稿した(査読中)。 4)東京都墨田区における都市型農園非利用者向けのWebアンケート調査・分析を通し、回答者のコミュニティ獲得状況と都市型農園の需要に関して明らかにした。その成果については原著論文として投稿した(査読中)。
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Research Products
(3 results)