2022 Fiscal Year Research-status Report
炭素繊維強化プラスチックを活用した中腰作業支援システムの開発
Project/Area Number |
21K14376
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
武田 伊織 法政大学, 理工学部, 助手 (70792266)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | CFRP / 中腰作業支援 / 腰痛防止 |
Outline of Annual Research Achievements |
装具本体の構成を確定し,実際に作製した.使用した安全靴はMP関節での屈曲がしづらいという課題があったため,先芯のみが入った”柔軟な”安全靴でも試作したが.しかし,安定した底板が体重を支えることに寄与(炭素繊維強化プラスチックバネのねじれの防止)していることがわかり,先芯のみの場合うまく機能しなかった. 数件ではあるが,中腰作業時の筋使用量について検証実験を実施できている.別課題で実験協力してくれた被験者が本課題への協力も意欲的であることから,次年度には予定していたすべての実験を完了できる見込みである. 実験では被験者ごとの条件を統一するため,下肢の屈曲の開始,物体の把持,下肢の伸展の開始といった動作のタイミングを,メトロノームによって一定にすることを試みている.しかし,被験者によってはメトロノームの拍に合わせた動作に得手不得手があり,拍に合わせることに終始してしまう可能性があった.この場合,自然な動作で物体を持ち上げることができないばかりか,体重を預けるようにCFRPバネを屈曲させるという本装具で想定している使用方法も十全に守れない可能性がある.現時点では良い解決策が無いため,所謂”リズム感の無い”被験者については念のためそのように記録しておき,仕様に習熟していない例として考察する予定である. また,姿勢の判定に用いるAI環境も整った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響もあり,被験者が集まりづらくなっている.また,歩行支援に関する科研費もコロナ禍以前から頂いており,今年度はそちらの完遂を優先した.
|
Strategy for Future Research Activity |
いくつかの授業を受け持つことになり,それなりの数の学生が被験者となってくれている.予算として計上している被験者人数は残り数人であるため,2023年度中には目標通りの被験者を確保できる目算である.
|
Causes of Carryover |
本研究課題はヒトを対象とした研究であるため,未だに実験が実施しづらい状況が続いている.また,被験希望者は本課題以前より助成いただいている課題を優先した. 2023年度は,残額を実験協力者への謝金として使用する.
|