2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K14651
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
周 縁殊 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 特任助教 (60758556)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | SICM |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞小器官であるミトコンドリアはエネルギー生産と細胞死の調節の両方における機能すると知られているが、ミトコンドリア集団内に存在する不均一性はよくわかっていない。本研究は、申請者が開発したA細胞内外での位置制御とB液中物質の極微量回収を両立可能な多機能ナノピペットを基盤として、単一ミトコンドリアの細胞内位置による機能の違いを比較する。2021年度には、基礎研究として、細胞内の単一オルガネラの回収技術を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞内の単一ミトコンドリアを回収するために、HeLa細胞のミトコンドリアをMitotrackで蛍光染色した後、圧力回収、電気化学シリンジ、ナノツイーザァ三種類のアプローチで回収を試みました。その中、電気化学シリンジとナノツイーザァ二つの方法では単一ミトコンドリアの回収に成功した。電気化学シリンジは有機溶液を使うために細胞へのダメージがナノツイーザァより大きいである。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、ナノピペットを用いて回収されたサンプルは、シーケンシング解析するためにほかの容器に吐出する必要がある。その際に、ピペットへのサンプル吸着や実験者の手技によって検出感度にばらつきが生じる。通常10コピー以下しか発現しない単一ミトコンドリアのmtDNAの発現量を正確に評価するために、今後は回収した後、5V電源で駆動する抵抗式ヒーターを使用して、回収で用いたピペットの温度制御により、ピペット内部のミトコンドリア遺伝子の増幅を行う予定である。
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Research Products
(4 results)