2021 Fiscal Year Research-status Report
X線用気体フィルターを用いた蛍光X線同時計測分析法の開発
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21K14655
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
松山 嗣史 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 特任助教 (90847930)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 蛍光X線分析 / 一次X線フィルター |
Outline of Annual Research Achievements |
最初に気体フィルターの作成を目指した。気体フィルターはベローズ型のフランジを加工することで作製した。それゆえ任意の長さにフィルターのサイズを調製することが可能となっている。また、導入した気体を閉じ込めるために、開口部にはカプトン膜などの高分子膜を設置できるようにしている。フィルター内を真空に排気してから気体ガスを導入できるように加工しており、そのための内部の圧力計も設置している。ガスボンべからの気体導入管も今回のガスフィルターに対応した形状のものを作製し、導入した。故障していたアンプの修理も行っており、海外への発注だったため時間を要したが無事に使用できるようになった。令和4年度の研究では、X線の同時計測を行う予定である。同時計測には検出器が二つ必要であるが、研究室には使用していない検出器があるため、それを用いることができる。この同時計測を行うために専用のソフト・ハードウェアの開発を行う必要があった。それゆえ、本年ではそのソフトウェアの開発を行った。ソフト・ハードウェアの開発を委託する業者を選択し、その業者の担当者と打ち合わせを重ねた。蛍光X線の同時計測を可能なシステムの設計が完成し、令和4年の前半にはそれを納品できると報告を受けている。ソフト・ハードウェアが納品された後に蛍光X線の同時計測実験を開始する予定である。最初の試料としてKα線(15.78 keV)、Lα線 (2.044 keV)ともに比較的エネルギーの高いジルコニウムを分析し、その後に他の元素についても測定する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンプが故障していたため修理も行う必要があった。海外への発注だったため時間を要したが無事に使用できるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度では、蛍光X線同時計測法の確立を目指す。そのためには、専用のソフト・ハードウェアが必要である。これは、外部に作製を依頼する予定になっている。ソフト・ハードウェアが納品されたのちに蛍光X線同時分析装置の開発を行う。装置が完成したらジルコニウムを分析し、その後に他の元素についても測定を始める。気体フィルターに関しても最初は軽元素を対象とし、その後に他の元素や応用試料に対して適応していく予定である。
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Causes of Carryover |
同時分析を行うソフト・ハードウェアを購入する予定であるため、残額の繰り越しを希望したためです。
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