2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism by which fermented foods improve dysbiosis induced by Western diet
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21K14808
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岡村 拓郎 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (00885163)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発酵食品 / Dysbiosis / メタボロミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病患者の増加の一因として食習慣の欧米化に伴う腸内細菌叢の乱れ(Dysbiosis)が考えられている。本申請では、日本伝統の発酵食品に着目し、食習慣の欧米化により誘発されたDysbiosisを発酵食品摂取が改善するメカニズムをショットガンメタゲノム解析、トランスクリプトーム解析、メタボローム解析を統合したマルチオミクス解析により解明することを目的とした。 B6/Jマウス(♂・8週齢、各群10匹)に12週間、高脂肪高ショ糖食±味噌食を給仕し、20週齢時に種々の解析を実施した。両群間で体重に有意な差はなかったが、握力/体重比は味噌投与群で有意に高値であった。また、味噌投与群で耐糖能は有意に改善し、有意な便および血液中の短鎖脂肪酸濃度の上昇を認めた。さらに味噌投与群で小腸粘膜固有層の炎症細胞が減少、抗炎症細胞が増加した。最後に腸内細菌叢をショットガンメタゲノムシーケンスで調査した。LEfSe解析によるとPrevotellaceae, Deferribacteraceae, order Deferribacterales, class Deferribacteres, Christensenellaceae, Dehalobacterium, Family Desulfitibacter, Family Gemmatimonadaceae, Family Gemmatimonades, class Gemmatimonadalesが、味噌投与群で増加していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
動物実験は既に完了し、昨年度にはすでにDysbiosis改善メタボライトによる腸細胞内への飽和脂肪酸輸送の変化を見出すための細胞実験に移っている。当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に細胞実験を完了し、さらにはヒトにおいて残血清を用いたDysbiosis改善メタボライトの確認のために鋭意準備中である。
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Causes of Carryover |
2021年度に実施した研究計画1のメタボローム解析におけるDysbiosis改善メタボライト候補を選定し、それらの飽和脂肪酸トランスポーター遺伝子発現調節メカニズムを検証する。 本研究では飽和脂肪酸負荷により障害された腸筋線維芽細胞及び腸上皮細胞に、研究計画1で同定したDysbiosis改善メタボライト投与することでCD36 mRNAの発現が低下することを明らかにする予定であったが、物流の関係で当該の腸筋線維芽細胞及び腸上皮細胞が入手できなかったことから、細胞の購入費および細胞実験関連費用として740,728円を繰り越す必要があった。
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