2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism by which fermented foods improve dysbiosis induced by Western diet
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21K14808
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岡村 拓郎 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (00885163)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発酵食品 / Dysbiosis / メタボロミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病患者の増加の一因として食習慣の欧米化に伴う腸内細菌叢の乱れ(Dysbiosis)が考えられている。本申請では、日本伝統の発酵食品に着目し、食習慣の 欧米化により誘発されたDysbiosisを発酵食品摂取が改善するメカニズムをショットガンメタゲノム解析、トランスクリプトーム解析、メタボローム解析を統合 したマルチオミクス解析により解明することを目的とした。 B6/Jマウス(♂・8週齢、各群10匹)に12週間、高脂肪高ショ糖食±味噌食を給仕し、20週齢時に種々の解析を実施した。両群間で体重に有意な差はなかったが、 握力/体重比は味噌投与群で有意に高値であった。また、味噌投与群で耐糖能は有意に改善し、有意な便および血液中の短鎖脂肪酸濃度の上昇を認めた。さらに 味噌投与群で小腸粘膜固有層の炎症細胞が減少、抗炎症細胞が増加した。最後に腸内細菌叢をショットガンメタゲノムシーケンスで調査した。LEfSe解析による とPrevotellaceae, Deferribacteraceae, order Deferribacterales, class Deferribacteres, Christensenellaceae, Dehalobacterium, Family Desulfitibacter, Family Gemmatimonadaceae, Family Gemmatimonades, class Gemmatimonadalesが、味噌投与群で増加していた。マウス小腸粘膜上皮細胞株のMODE-K細胞の飽和脂肪酸単独投与群、飽和脂肪酸+IL22投与群(n=4)からRNAを抽出し、mRNAシークエンスを実施したところ、炎症性サイトカイン遺伝子発現が低下していた。
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