2022 Fiscal Year Research-status Report
収穫時期を変えずにタマネギのりん茎重を増大させる地上部形質の特定
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21K14851
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
関根 大輔 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 主任研究員 (80823236)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | タマネギ / 大玉性 / 光合成速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
大玉アリルの有無での地上部形質の生育の違いを明らかにするため、大玉アリルを持つ集団 (+/+)と持たない集団(-/-)を各々育成した。タマネギは遺伝的な固定度が高まると近交弱勢を生じるため、ヘテロ型(+/-)の個体の自殖後代から大玉アリル持つ個体(+/+)と持たない個体(-/-)を各々10個体ずつ選抜し、各々でグループ内での交配・集団採種を行い、各々のアリル型に固定した2集団を育成した。各集団500粒以上を採種した。これらを2月中旬に播種、育苗し、来年度の栽培比較試験に向けた準備を進めた。来年度の4月中旬に圃場に定植し、2週間ごとに抜き取りによる生育調査を行い、大玉性に寄与する地上部形質を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、解析材料を育成し、圃場での栽培試験を行う準備ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
育成した大玉アリルを持つ集団 (+/+)と持たない集団(-/-)を用いた栽培比較試験を行う。圃場に定植後、2週間ごとに抜き取りによる生育調査を行い、両者の生育パターンの違いを調査する。また、葉身の光合成速度や発現遺伝子の比較も行う予定である
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Causes of Carryover |
初年度に予算申請した高額機器(光合成測定装置)ついて、入札の結果、当初の予定額より安く購入できたため、残額が生じた。これらと今年度配分額を繰り越し、来年度に光合成測定装置のアップグレードまたは遺伝子発現解析等の受託解析費として使用し、研究データを拡充に充てる
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