2021 Fiscal Year Research-status Report
Testing the positive impacts of biodiversity on forest economic values
Project/Area Number |
21K14880
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
辰巳 晋一 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40773437)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生物多様性 / 生態系機能 / 森林管理 / 木材生産 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 生物多様性の定量化手法を開発した。本手法は、生物多様性(特に空間的な多様性の指標であるベータ多様性)と生態系機能の関係を解析する際に役立つと期待される。具体的には、時間に伴うベータ多様性の変化を、局所的な優占度の増加によるものと減少によるものに分けて定量化する数式を提案した。また、この手法を野外データに適用した。研究結果はプレプリントサーバbioRxiv上に公開し (Tatsumi, Iritani, & Cadotte, 2021, bioRxiv; https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.05.28.446095v3)、論文は国際学術誌にて査読中である。。 (2) 森林の蓄積や種構成を測るための手法開発を行った。具体的には、LiDARセンサーが搭載された携帯端末を使って、樹木の幹直径と位置座標をリアルタイムで測定するソフトウェアを開発した。精度検証の結果、同ソフトによる測定結果は従来手法の結果とよく一致した。また同ソフトは、野外調査の人工を従来手法の25%以下しか必要としなかった。本手法は、樹木多様性と森林の生産性や経済性の関係を解析するうえで必要な林分構造データの収集に役立つと期待される。研究結果はプレプリントサーバbioRxiv上に公開し (Tatsumi, Yamaguchi, & Furuya, 2021, bioRxiv; https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.12.11.472207v2)、論文は国際学術誌にて査読中である。。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
樹木多様性と森林の生産性や経済性の関係を解析するうえで必要な手法の開発を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
森林長期モニタリングデータおよび木材価格データを整備する。樹木多様性と森林の生産性や経済性の関係を解析する。
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Causes of Carryover |
予定していたよりも英文校閲費がかからなかった。差額は翌年度分と合わせて論文出版費等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)