2022 Fiscal Year Research-status Report
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21K14921
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
森岡 昌子 帯広畜産大学, 環境農学研究部門, 助教 (40838538)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | スマート酪農 / 牛群管理システム / 経営評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
スマート農業技術の導入に対する期待が高くなっているが、現状の普及は現場の努力や経営主能力に依存し、全経営が適応できるものではない。そこで、情報過多になりやすい発情発見装置など他のICT機器の包括的な経営評価する。また、経営主の意思決定プロセスや経営者特性といった内的要因を探ることが本研究の目的である。 当該年度は、牛群管理システムを導入している酪農経営体を対象とした調査の実施と、当該経営体のデータを入手した。この牛群管理システムでは、牛にウェアラブルデバイスを装着させ、牛の反芻と横臥時間を記録する。これまで、このような個体管理をするシステムは、フリーストール牛舎で100頭以上を飼養する大規模経営体向けと考えられてきた。とくに発情発見や発情のばらつきを抑えるなど、受精戦略の構築を目的に導入されることが多い。 しかし、調査対象は、飼養頭数規模50頭、うち搾乳牛40頭程度規模のつなぎ牛舎で飼養する家族経営体である。経営主は、牛群成績に対して一定の効果があるが、大規模経営体の場合とは異なる部分で結果が出ていると感じている。その一方で、経営全体の費用対効果までは不明であると感じている。牛群管理システムの導入前後の牛群検定成績表を用いて、その経営的な効果を明らかにする予定である。 中小規模におけるスマート酪農技術の導入事例を紹介し、その経営効果を明示することで、多様な経営体に対する技術導入の展開に貢献できると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行のため、新たな調査先への調査の打診を控えている。ただし以前から交流のある酪農家に依頼して、聞き取り調査と関連するデータの入手ができたため、引き続き分析を進め、本年度内にまとめることを目標とする。
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Strategy for Future Research Activity |
入手したデータを元に、牛群管理システム導入前後での牛群成績を明らかにする。またさらに追加の聞き取り調査を行ない、同規模の経営体を想定した経営収支のシミュレーション分析をする。年度内の学会での報告を予定している。
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Causes of Carryover |
他の予定と合わせて事前調査の予定で聞き取りを催行したため、旅費として経費を使用しなかった。次年度は複数回の調査を予定しており、旅費として使用する。
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