2021 Fiscal Year Research-status Report
The Impact of Online Communities on Improving Farmers' Productivities
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21K14923
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
李 根雨 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 社会科学領域, 任期付研究員 (80836643)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | インドネシア / エビ養殖場調査 / オンラインコミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
当初は、調査期間中にインドネシアへ渡航し、調査員を直接トレーニングする予定だったが、コロナ禍のため、渡航することがでず、予定通りに現地調査を行うことができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初は、現地調査期間中にインドネシアへ渡航し、調査員を直接トレーニングする予定だったが、コロナ禍のため、渡航することができなかった。それ故に、現地大学に委託し、インドネシア全国のエビ養殖農場を対象に調査をするための準備をした。その一環として、現地大学との仕様書および覚書を交わした。また、データ品質を確保するために、Survey Solutionsという調査ソフトウェアを調査に用いるための準備を済ませた。当該調査期間中に、そのソフトウェアのサーバーにアクセスし、各々の調査員が収集したデータにおける欠損値および記載誤りの有無を確認する.
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Strategy for Future Research Activity |
現地大学に委託し、KUVIというフェイスブック・グループを利用している農家と非利用農家を対象に家計調査を行う。過去に同様の調査を行っており、本調査のデータと結合し、パネルデータベースを構築する。データ品質を確保するために、当該調査期間中にインドネシアへ渡航し、調査結果の確認をする予定である。渡航期間中に、KUVIをはじめとする、インドネシアのエビ養殖農家が利用している複数のフェイスブック・グループの管理者を対象に聞き取り調査を行い、各々のグループの創設背景や運営・利用実態などを調べる。 この3年分のパネルデータを利用して、オンライン実践コミュニティを利用した情報の伝播がエビ養殖農家の気候変動に対する知識水準の向上、 生産・市場行動の変化、持続可能な養殖技術の採用に及ぼす影響を考察する。本研究から見出されることは、インドネシアの環境保全やエビ養殖農家の生産性の向上に正の効果をもたらすことは勿論、効果的な農業情報・技術普及方法を考察する研究分野にも資すると考えられる。さらに本研究は、エビ養殖産業のみならず、 他の産業の情報・技術の普及方法の効果を高めることにも適用可能と考えられる。特に、普及指導員の不足で産業技術の普及に苦戦している国々において、オンライン実践コミュニティがその国々の情報疎外問題の解消に貢献できると考えられる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、令和3年度中に現地調査を行うことができなかった。そのため、昨年度の研究費を今年度に繰り越し、次年度使用額250万円が発生した。
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Research Products
(3 results)