2023 Fiscal Year Annual Research Report
X線異物検査器によるアボカドの内部黒変の非破壊評価とカビ抑制技術の探索
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21K14943
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
小山 健斗 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (60845907)
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2021-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | カビ / 腐敗 / アボカド / 追熟 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
収穫後の追熟果実にカビ被害が発生し、食品ロスの原因になっている。果物の追熟中にカビが発生するため、日本国内へ輸入される追熟果実に対してポストハーベスト管理が重要である。追熟果実であるアボカドの茎端部にはカビによる腐敗が発生しやすい。アボカドの皮が厚く、内部の腐敗を外観から判別できないため、管理や選別が難しい果物である。本研究では、アボカド内部のカビ腐敗の検出および対策を目指し、①X線画像を用いた機械学習によるアボカド内部の黒変の自動判定、②追熟過程における内部黒変レベルの定量化、③異なる温湿度下でのアボカドの最適保存方法の探索を行った。結果として、深層学習を用いた画像解析を導入することで、90％以上の腐敗果の検出を実現化し、X線により内部腐敗のパターンを明らかにすることができた。さらに、保存する湿度により腐敗の進み方が大きく異なると明らかにした。従来より湿度が低い条件でも、味の評価は大きく変わらなかったため、低い湿度条件でアボカドを追熟させることはおいしさを保ったまま、カビ被害を抑える要素になる。これまでに、本研究のアボカドの内部障害のX線検査に関して2報の英語論文を公開した。また、別の2報の英語論文の準備をしている。どのタイミングで腐敗が発生するのかが明らかになったので、選果の現場で利用できるリアルタイムのカビ被害調査に向けて準備を進める。今後、アボカド以外の追熟果実においても内部腐敗の進行の解明および腐敗の対策が進むことにより、果物の廃棄量が減少することが期待される。
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