2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K15207
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横山 達士 京都大学, 生命科学研究科, 研究員 (30892260)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 線条体 / イメージング / 随意運動 / ドパミン |
Outline of Annual Research Achievements |
随意運動の実行には、線条体の有棘投射神経細胞の活動が必要であり、その異常は、パーキンソン病などの精神神経疾患における運動症状の原因と考えられている。線条体の神経活動は、他の脳領域からの入力により、即時的・協調的に制御されると考えられている。しかし、この入力のダイナミクスや、入力と線条体神経活動との関係は、詳細にはわかっていない。本研究では、新たにイメージング技術を開発し、線条体の神経活動がどのように制御されているかを解明する。 初年度である本年度は、上記の目標を達成するための新規イメージング技術として、遺伝子にコードされた蛍光センサーの開発を進めた。コンストラクトをデザインし、最適化のためのスクリーニングを実施した。スクリーニングにより、蛍光変化率を改善することに成功した。また、蛍光変化が最良であったものに対して、培養細胞を用いて特徴づけを行った。共焦点顕微鏡でも二光子励起顕微鏡でも、薬剤刺激依存的な蛍光変化を観察することができた。 今後、更にセンサーの特徴づけを進めながら、並行してin vivo二光子励起顕微鏡観察を実現するための条件検討を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、センサー開発に成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き当初計画に沿って、次年度の目標達成を目指していく。
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