2021 Fiscal Year Research-status Report
免疫チェックポイント阻害薬による自己免疫疾患関連有害事象のバイオマーカー探索
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21K15310
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高崎 新也 東北大学, 大学病院, 薬剤主任 (30811830)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫関連有害事象 / irAE / バイオマーカー / 腎癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
最近のがん化学療法では、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が注目されており、ICI治療の個別化医療を目指したバイオマーカー研究が世界的に行われている。ICI治療では、特徴的な免疫関連有害事象(irAE: immune-related Adverse Events)が発現することがある。ICI治療において、irAEを早期に予測し重篤化を回避することや、ICIの投与前にirAEを予測できれば、ICIの個別化医療が可能となる。 これまで、腎癌で使用される分子標的抗がん薬のPK/PD(Pharmacokinetics/Pharmacodynamics)解析から、薬物血中濃度をモニターし、副作用を管理することで、がん化学療法の治療効果を最大限に引きだせることを明らかにしてきた。また、腎癌の診断マーカー探索を目指し、ヒト検体を使用した質量分析計によるメタボロミクス解析により、新規腫瘍マーカーを探索してきた。これらの研究をもとに、irAEが発現した患者検体を対象に質量分析計を用いたメタボロミクス解析により、ICI治療におけるirAE予測法の確立を目指す。 そこで、ICI使用患者検体を利用した有害事象発現バイオマーカー候補の探索、irAEを早期予測できるバイオマーカーの同定、同定したマーカー候補からのirAE発現メカニズムの解明、について研究を進めていく。 本年度は、これまで行ってきた新規腫瘍マーカー研究における腎癌患者の尿中メタボロミクスデータを解析するために、腎癌でICIが投与された患者の臨床情報を解析した。その結果、irAEに先行して上昇してくる物質がマーカー候補として考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の研究実績の概要に示した通り、予定していた研究を進めることができた。irAEを予測可能な物質を探索した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、以下のように進めていく。 ・ICIが投与された腎癌患者の臨床情報の解析を進める。 ・これまでに収集したICIが投与された腎癌患者の尿中メタボロミクスデータとirAEの関連性について精査する。
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