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2024 Fiscal Year Annual Research Report

癌細胞遊走におけるRif低分子量Gタンパク質の活性制御機構と機能の解明

Research Project

Project/Area Number 21K15365
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

星 京香  福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00726995)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
KeywordsRif / Ror1 / 肺腺がん
Outline of Annual Research Achievements

肺腺がん症例におけるRor1およびRifの発現と病理学的特徴との関連性を明らかにすることを目的として、合計70症例の組織アレイを対象に免疫組織染色を実施した。得られた染色データをもとに、リンパ節転移の有無、病期(ステージ)、腫瘍のグレード、腫瘍サイズなど複数の臨床病理学的因子との関連を統計的に解析した。その結果、リンパ節転移の有無との比較において、Ror1はp<0.0001、Rifはp=0.007といずれも有意差が認められ、転移陽性(LN+)症例において両タンパク質の発現が高いことが示された。さらに、病期別解析では、Ror1がステージⅠとⅢ間でp=0.006、Rifが同様にp=0.046と有意差を示し、いずれも進行したがんで高発現する傾向が明らかとなった。一方で、病理学的グレード(GradeⅡ vs Ⅲ)や腫瘍サイズ別の比較においては、いずれのマーカーも発現レベルに有意な差はみられなかった。加えて、StageⅠ(LN陰性)およびStageⅢ(LN陽性)の代表症例における免疫染色像の比較からも、進行例ではRor1およびRifの染色強度が高く観察された。これらの結果は、Ror1およびRifが肺腺がんの進展過程、特にリンパ節転移や病期の進行に関与する可能性を強く示唆している。今後、これらのマーカーが肺腺がんの悪性度評価や治療標的として有用となる可能性が期待される。

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Published: 2025-12-26  

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