2022 Fiscal Year Annual Research Report
New treatment strategies of glioblastoma with Ketogenic diet and immune checkpoint inhibitors
Project/Area Number |
21K15549
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
堀 達雄 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (00900169)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | glioblastoma / ketogenic diet / macrophage |
Outline of Annual Research Achievements |
脳は免疫から隔絶されていると考えられていたが、近年の研究で脳内にも免疫細胞が多数浸潤し、免疫環境の影響を強く受けていることが分かってきた。膠芽腫の腫瘍組織56例を検討し、膠芽腫の組織内には平均4~5%の割合で腫瘍関連マクロファージの浸潤があるとが判明した。また、腫瘍内マクロファージの浸潤量と、髄液中の可溶性CD163の濃度は正の相関性を示し、髄液可溶性CD163を測定することで腫瘍内マクロファージ量をある程度推定できることが明らかとなった。 可溶性CD163濃度はTNF関連および可溶性TNFレセプタ-と正の相関で変動し、インターフェロン、インターロイキン関連分子とは負の相関があることが判明した。したがって、可溶性CD163の上昇は可溶性TNFレセプターの上昇を介してTNFaの作用を抑え、マクロファージの機能を抗炎症性の強いM2タイプにシフトしているものと考えられた。 ケトン食による免疫原性亢進作用については解析中である。
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