2023 Fiscal Year Research-status Report
血小板を用いた後天性骨髄不全症候群の疾患鑑別法および骨髄造血能評価指標の確立
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21K15645
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
桝谷 亮太 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (30860762)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 血小板 / 単球 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は血小板に加え、後天性骨髄不全症候群患者の末梢血からフローサイトメトリーを用いて、単球サブセットを測定し、CD14++/16+(classical)、CD14++/CD16++(intermediate)、CD14+/CD16++(non classical)の分類結果と各病態の関連を調査した。 さらに、我々は単球サブセットと細胞形態に関連がを調査し、自動血球分析装置にて測定できる単球のパラメータが慢性骨髄単球性白血病や骨髄異形成症候群と再生不良性貧血などの他の疾患の鑑別に有用である可能性を見出した。 これまでの研究結果と2023年度の研究結果を踏まえて、末梢血を用いた後天性骨髄不全症候群の早期診断のためのスクリーニング指標の原案が完成した。今後は治療との関連や、骨髄造血回復期や炎症性疾患との鑑別による精度の向上や、実際の臨床現場において利用しやすい形となるようにさらに改良をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は血小板に加えて、血小板と複合体を形成する単球のサブセット解析を組み合わせることで良好な結果が得られた
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きフローサイトメトリーや自動血球分析装置から得られえる血小板および単球パラメータを駆使して骨髄造血能の評価指標や新規検査法の確立を進める。
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Causes of Carryover |
2021年、2022年は新型コロナウイルス流行のために研究活動や学会活動に制限がされていたため、使用計画に比して使用が少なくなった。 2024年度および2025年度は国際学会にて演題発表や論文投稿費用を計上する予定である。
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