2022 Fiscal Year Research-status Report
加齢に伴うエネルギー代謝変化への血糖コントロール指標1,5-AGの作用
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21K15653
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
森田 亜州華 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30780902)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 1,5-アンヒドログルシトール / エネルギー代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床現場において1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は血糖コントロールの指標として測定されている。しかしながら、体内での1,5-AGの役割に関する報告は少なく、未だ不明な点が多い。本研究では、①エネルギー代謝における「1,5-AGの生理学的役割」、②加齢による「1,5-AG代謝の変化」を明らかにすることを最終目的とする。令和4年度は①エネルギー代謝における「1,5-AGの生理学的役割」を解析するため、令和3年度に作成した1,5-AGを7日間持続皮下投与したモデルの肝臓と腎臓を用いて、様々な遺伝子発現の変化をリアルタイムPCRにて定量的に評価した。令和3年度の時点で、エネルギー代謝に関連する遺伝子に1,5-AGが影響を与える可能性を見いだしていたが、令和4年度ではさらに酸化ストレス関連遺伝子など20種類以上の遺伝子を検討した。リアルタイムPCRにて検出されたmRNAの増減が各臓器の機能にも影響しているか検討するため、機能評価も行った。また、若年マウスに1か月投与用の浸透圧ポンプを用い、1,5-AGを28日間持続皮下投与した血中1,5-AG高濃度モデル動物を作成した。同モデルの摘出臓器を用いて、1,5-AGを7日間投与したモデルと同様にエネルギー代謝に関連する遺伝子を始め様々な遺伝子発現の変化をリアルタイムPCRにて検討中である。同時進行で機能評価も行っている。さらに、若年マウスを長期飼育し、②加齢による「1,5-AG代謝の変化」の解析を行うために必要な48週齢以上の高齢マウスを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度では、若年マウスに1,5-AGを28日間投与した血中1,5-AG高濃度モデル動物を作成・ 解析を行った。次に高齢マウスへの1,5-AG投与実験を行う。高齢マウスを購入ではなく長期飼育にて作成しているため 、1,5-AG投与実験の実施がやや遅れている。実施期間を延長し、次年度に高齢マウスを用いた検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は高齢マウスを用いた血中1,5-AG高濃度モデル動物の作成を試みる。昨年より準備していた高齢マウスに1,5-AGを長期投与し、若年マウスとの違いを評価する。
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Causes of Carryover |
若年マウスを用いた血中1,5-AG高濃度モデル動物の作成を令和4年度、高齢マウスを用いたモデル動物作成を令和5年度に分けて行うことにしたため、令和4年度の支出が抑えられた。次年度に高齢マウスへの1,5-AG投与実験を行う。得られたサンプルを評価するための試薬および測定キットを購入予定である。
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Research Products
(3 results)