2022 Fiscal Year Research-status Report
疾患モデル-臨床検体-データベースを用いたGAL3BPアルツハイマー病治療法開発
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21K15697
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
関 恒慶 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10878424)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | GAL3BP / アルツハイマー病 / Aβ |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、GAL3BP発現トランスジェニックマウスを作出し、ADモデルマウスAPPNL-G-F/NL-G-Fマウス(Saito et al, Nature Neurosci 2014:理研BRCより購入)と掛け合わせている。作成中の二重変異マウス(ホモ)の脳内でのAβ産出量(ELISA法)、脳標本でのAβ沈着量(免疫染色法)指標に、GAL3BPのAβ産出抑制活性をin vivo で評価を続けている。神経病理は、神経炎症とシナプス変性を指標に、また、認知機能については、学習・記憶、社会行動に関するマウス行動解析試験(バーンズ迷路、T字型迷路)を実施し評価している。 ヒト生体内でのGAL3BPのAβ産出機序への影響の十分な解明のため、アルツハイマー病患者の血液を収集し、血液中のGAL3BPの測定(ELISA法)を行い、年齢、病期、症状を含めて特徴、差異を評価することでバイオマーカーとしての可能性を検証している。 NCBI GEO(Gene Expression Omnibus)はNCBIが提供、維持管理している遺伝子発現情報データベースであり、70万以上のプロファイルが利用できる。誰でも利用できるパブリックな実験データセットを利用して、ウェブ上で実行できる様々な遺伝子発現データ解析を駆使することによって、標的であるGAL3Bの発現量を変化させる食品、環境、薬剤の候補(現在、ポリフェノールやラッカイン酸、外傷)を選択し、それらを、アルツハイマー病モデル細胞:H4APPswに投与、環境調整し、細胞培地内でのGAL3BPの発現(遺伝子発現、タンパク)変化やAβ産出量(ELISA法)の測定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画を遂行中だが、コロナ禍も含め、臨床業務の増大など、時間や人手の不足といった、当初予想していなかった状況もあり、予定よりもやや遅れた研究進捗となっている。また、GAL3BP、Aβの新規評価方向の手技会得にも時間がかかってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、GAL3BP発現トランスジェニックマウスを作出し、ADモデルマウスAPPNL-G-F/NL-G-Fマウス(Saito et al, Nature Neurosci 2014:理研BRCより購入)と掛け合わせている。作成中の二重変異マウス(ホモ)の脳内でのAβ産出量(ELISA法)、脳標本でのAβ沈着量(免疫染色法)指標に、GAL3BPのAβ産出抑制活性をin vivo で評価を続けていく。神経病理、認知機能についても評価を続けていく。ヒト生体内でのGAL3BPのAβ産出機序への影響の十分な解明のため、アルツハイマー病患者の血液を収集し、血液中のGAL3BPの測定(ELISA法)や、剖検脳でのGAL3BPのAβの関係を評価していく。NCBI GEO(Gene Expression Omnibus)はNCBIが提供、維持管理している遺伝子発現情報データベースを利用して、標的であるGAL3Bの発現量を変化させる食品、環境、薬剤の候補をさらに選択し(現在、ポリフェノールやラッカイン酸、外傷を候補として)、それらをアルツハイマー病モデル細胞を利用して評価していく。
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Causes of Carryover |
計画を遂行中だが、コロナ禍も含め、臨床業務の増大など、時間や人手の不足といった、当初予想していなかった状況もあり、予定よりもやや遅れた研究進捗となっている。また、GAL3BP、Aβの新規評価方向の手技会得にも時間がかかってしまった。そのため、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(2 results)