2022 Fiscal Year Research-status Report
Neural basis of rumination in depression using fMRI
Project/Area Number |
21K15717
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
片山 奈理子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30528568)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | うつ病 / 反芻思考 / functional MRI / 脳機能画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
うつ病の慢性化や再燃・再発のリスクとなる残遺症状で問題となる重要 な症状の一つは、繰り返すネガティブな考え込み(反芻思考:ルミネーション)である。し かし、その反芻思考の脳神経学的メカニズムは未解明である。本研究はうつ病群と健常群を比べて反芻思考課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活 動の違いを明らかにし、反芻思考中の脳神経活動ネットワークとそれに関連する心理 的評価指標の探索を行い、反芻思考とうつ病の病態との関連性を本質的に 検討する。うつ病群と健常群を比べて反芻思考プロセス課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活動の違いを明らかにする。うつ病の慢性化や再燃・ 再発のリスク因子である反芻思考 の神経学的基盤を明らかにする。
うつ病及び健常者の被験者を各40名を登録目標とし、当該年度でうつ病35名、健常者38名の登録を行った(2022年4月28日現在)。それぞれ87.7%と95%の達成率であり、順調に進展している。評価時に臨床評価及び反芻思考関連課題を用いたtask-fMRIと安静時のresting-fMRIを行い、さらに被験者情報や臨床評価、神経心理検査、行動データと画像データを収集・データ入力を順次行い、解析も開始している。 目標各群40名までのリクルートおよび登録を数ヶ月の間に行っていく。 2023年どはデータ収集の完了、データセットの入力完了、データクリーニングを行い、臨床症状および脳画像解析を進め、論文化を進めていく。 うつ病に対して認知行動療法を行なったランダム化比較試験の脳機能変化についての論文を発行し、学会発表を行なった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
うつ病及び健常者の被験者を各40名を登録目標とし、当該年度でうつ病35名、健常者38名の登録を行った(2022年4月28日現在)。それぞれ87.7%と95%の達成率であり、順調に進展している。 評価時に臨床評価及び反芻思考関連課題を用いたtask-fMRIと安静時のresting-fMRIを行い、さらに被験者情報や臨床評価、神経心理検査、行動データと画像 データを収集・データ入力を順次行い、解析も開始している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も目標各群40名までのリクルートおよび登録を行っていく。データ収集の完了、データセットの入力完了、データクリーニングを行い、臨床症状および脳画像解析を行い、論文化を行う。
|
Causes of Carryover |
リクルートおよび登録のためMRI撮像費用及び謝金が引き続き必要である。また、次年度はデータ整理を中心とした研究遂行補助業務のための人件費、論文校正、投稿費用等が必要である。 当該年度は、新型コロナウイルス感染症の流行のため旅費が少なかったが、次年度は国内外の学会への旅費も使用する予定 である。
|