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2021 Fiscal Year Research-status Report

統合失調症における内受容感覚と自我障害の関係

Research Project

Project/Area Number 21K15739
Research InstitutionNational Hospital Organization Chiba-East-Hospital

Principal Investigator

是木 明宏  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 研究員 (60528694)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords感覚減衰 / Agency / 内受容感覚 / 脳波
Outline of Annual Research Achievements

本研究計画の全体的な目的は、統合失調症の自我障害に心脳連関不全が関与しているかどうかを検証することにある。統合失調症の病理は未だ明らかでなく、ドーパミンの関与が疑われてはいるものの、明確な機序は不明であり、また通常の抗精神病薬では改善しない患者も多いことから、新たな視点からの病態解明が重要である。そのために主に3つの実験系を想定した。①自我(Sense of Agency)に関連した神経心理検査、②脳波、③力学センサーを用いた感覚減衰である。初年度は、これらの研究を進めていくうえでの準備期間であり、部分的な実験および解析、また実験環境の整備を行った。
①についての健常者での実験結果を投稿査読中で、内受容感覚と自我についての関係性が有意に認められ、自我の形成に心脳連関が重要であることを示唆する結果だった。これを受けて現在は患者群で実験を継続しており、どのような異常が患者群で認められるかを明らかにする予定である。
②は、患者群の安静時脳波はデータ取得済みで解析し投稿準備中である。この予備的解析では内受容感覚に関係した脳波が患者群で異常が認められ、その異常の程度が症状とも関係していることを明らかにした。一方、課題時脳波は物品購入は既にしたが現在は実験環境を整備中である。
③は、現在は実験継続中であり、今後のデータ解析が待たれるが、上記とは違った角度から自我障害の病理にメスを入れ、合わせて複雑な患者の病態に対しての包括的理解を目指す。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実験環境の整備に伴い、多少順番を前後しながら行っている。COVID-19の影響のために種々の手続きや実験遂行がうまくいかないこともあり多少の遅れは認めているが、十分挽回できる範囲である。

Strategy for Future Research Activity

現在は健常者および患者に対して、神経心理検査および感覚減衰の検査を遂行中であり、引き続きリクルートをしていく。また課題時脳波の実験系については引き続き確立していく。また一部結果に対しては論文発表を随時行っていく。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の影響により、診療業務が多忙となり、また種々の手続きや実験遂行に遅れが生じ、当初の計画通りに進捗しなかった。
前年度進める事の出来なかった実験課題等を早々に進めていく。

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Published: 2022-12-28  

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