2023 Fiscal Year Research-status Report
膵癌の炭素イオン治療反応性に関連する遺伝子変異のゲノム網羅的探索
Project/Area Number |
21K15759
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
安藤 謙 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10600653)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 放射線治療 / 重粒子線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者数増加に伴う診療業務への負担増が大きく、研究に従事する十分な時間が確保できなかったため、本研究は主に研究基盤となりうる臨床情報を整理するにとどまった。 その間に本研究に関連した、放射線治療効果に関連する因子の解析で、子宮頸部扁平上皮癌患者に対する放射線治療と抗腫瘍免疫に関わる研究については以下の論文を共同著者として発表した。 CD8-positive Tumor-infiltrating Lymphocytes and Prognosis in Radiotherapy for Uterine Cervical Squamous Cell Carcinoma. Y Miyasaka, Y Yoshimoto, K Ando, et al. Anticancer Res. May 2023, 43 (5) 2077-2084 では 2006年4月から2013年11月までに当施設で根治的放射線治療を受けた子宮頸部扁平上皮癌患者150例を評価した。治療前の生検検体でCD8免疫組織化学染色を行い、腫瘍内へのCD8+リンパ球が浸潤している症例をTumor-infiltrating Lymphocytes: TIL陽性と判定した。150例中120例(80%)でCD8+TIL陽性であり、CD8+TIL陽性は全生存率、無増悪生存率、骨盤内制御率において有意な予後良好因子であり、腫瘍巣におけるCD8+TILの存在が、子宮頸部扁平上皮癌患者における根治的放射線治療後の生存の有意な予後因子となりうることを発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
患者数増加に伴う診療業務負担の増加により、当該研究時間の確保が困難であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
検体採取のためのプロトコール作成と、開始後のクリニカルシーケンス方法の確立に向けて鋭意準備を進める。
|
Causes of Carryover |
研究計画の遅延により期間延長を行い、次年度に物品購入する。
|