2023 Fiscal Year Annual Research Report
SafeCTのノイズ除去処理によるearly CT signの描出改善の検討
Project/Area Number |
21K15786
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
與儀 彰 琉球大学, 病院, 准教授 (80510718)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急性期脳梗塞 / early CT sign / CT / MRI / SafeCT |
Outline of Annual Research Achievements |
「SafeCTのノイズ除去処理によるearly CT signの描出改善の検討」として、琉球大学病院、中頭病院、ハートライフ病院の3施設から、急性期脳梗塞にて頭部CTが施行され、24時間以内に頭部MRIの拡散強調像が施行された症例を集め、それぞれ126例、60例、26例が登録された。琉球大学病院症例は0.625mmスライス、5mmスライスの2種類の画像を得ることが出来たが、他2施設ではrow data および thin slice 画像が残されていないため、5mmスライス厚の画像のみを登録した。全症例に対してSafeCTによるノイズ除去を終えている。 これまでに27症例(43梗塞巣)に対して視覚評価を終えている。臨床で用いる5mmスライス厚のが増(5mm群)、スライス厚0.625mmのが増(thin-slice群)、ノイズ除去後の画像(SafeCT群)の三群を用意し、2名の放射線科医が合議でearly CT sign の評価を行った。reference standard をDWIによる拡散制限域とし、梗塞巣の範囲の一致率を3段階(スコア1: 検出されず、スコア2: 一部が検出された、スコア3: 完全に一致して検出された)で評価した。また評価に要した時間も記録した。これらの結果をそれぞれFriedman test, one-way ANOVA、Tukey testで評価した。その結果、一致率は群間で有意な差を呈し、SafeCT群が最も好成績だった(p < 0.03)。検出に要した時間も三群間で有意な差を示し(p< 0.00001)、さらに多重比較検定でSafeCT群が最も短時間で検出していた。SafeCTがearly CT sign の検出、評価に有用であったことが示される。 今後は残りの症例に関しても解析を進め、CT装置の違いによるノイズ除去効果の変化も検討する予定である。
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