2022 Fiscal Year Research-status Report
てんかんをきたす器質的脳疾患における生成型学習を活用した定量的拡散MRIの検討
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21K15790
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
福永 一星 順天堂大学, 保健医療学部, 助教 (80861129)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | DTI / NODDI / ICVF / ODI |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度も新型コロナウイルスによる影響があり、臨床機を利用した研究撮像は実施することができなかった。2021年度に引き続き、解析ソフトウェアのdiMaRIA(Diffusion Magnetic Resonance Image Analyzer)で実施した健常ボランティアの結果を論文としてまとめている。上記の解析ソフトを利用するとICVF(Intracellular Volume Fraction)と呼ばれる神経突起密度を評価する指標と、ODI(Orientation Dispersion Index)と呼ばれる神経突起の散らばりを評価する指標などが計算できる。解析時間の短縮が大きなメリットであり、従来のNODDI解析との比較検証が必要となる。diMaRIAに加えてFSLやfree surferなどの解析ソフトも利用し、画像のレジストレーションや自動ROIの抽出を実施した。白質のROIはジョンホプキンス大学の白質トラクトグラフィーアトラスを利用し、灰白質のアトラスはDesikan-Killianyアトラスを用いている。今後はまず最初に、健常ボランティアのdiMaRIAを用いた解析結果の論文を完成させて投稿したいと考えている。その後、脳卒中患者とてんかん患者・スタージウェバー患者の撮像およびdiMaRIAによる画像解析を実施する。解析結果はSPSSを用いて統計解析後に、論文として完成させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度もコロナ禍による影響により、教職員でも診療業務に携わっていない場合は研究撮像などを控えるような要望があった。今年度は特に研究費の使用はなかったが、研究環境は整っていると感じている。てんかん患者の撮像はコロナ禍の影響もありまだ実施できていないが、脳卒中患者の撮像データは少しずつ増えており、画像の解析しているのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は健常ボランティアのdiMaRIAを用いた解析結果の論文を完成させて投稿したいと考えている。その後、脳卒中患者とてんかん患者・スタージウェバー患者の撮像およびdiMaRIAによる画像解析を実施する。解析結果はSPSSを用いて統計解析後に、論文として完成させたいと思う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスによる影響のため、研究ボランティアや患者の撮像、海外への出張に制限があった。次年度は国際MRI学会に参加して口演および情報収集を実施する計画である。
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