2021 Fiscal Year Research-status Report
Percutaneous thoracic duct drainage as a novel treatment strategy for cytokine storm
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21K15813
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
道本 顕吉 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90896309)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 胸管ドレナージ / サイトカイン放出症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で予定していた計画では、①経皮的胸管ドレナージ術の動物モデルへの応用、②サイトカイン放出症候群の動物モデルの作成、③動物モデル作成後のサイトカインを含む各種生化学因子の経時的評価および画像評価、また病理学的評価の、の三つのステップを計画していた。このうち、エンドトキシンの経気道的投与によるサイトカイン放出症候群モデルの作成、MRM-LC/MSによる質量分析の手法を応用するなどモデル作成後の各種評価項目の経時的評価の手法については一定の目途が得られた。しかし、動物モデルに対する経皮的胸管ドレナージ術の実現については未だ問題点が多く、この実現に向けて現在研究を進めている。モデル作成後の経過観察期間を持つため、可能な限り低侵襲な手法で胸管内にドレーンを挿入する手法を計画しており、色素の皮下注入と膝窩部リンパ節染色を利用したリンパ管造影、描出された胸管の経皮的穿刺およびガイドワイヤーの挿入、さらに静脈側から挿入されたスネアを用いたワイヤーの把持と、これを介したドレーンの挿入を予定した。このうち、リンパ管造影までは既出の報告もあり大きな問題なく実行可能であったが、その後のドレーン挿入までの過程は、対象臓器が小さく、当施設で飼育可能な動物サイズにも限りがあるなどの理由から、再現性のある手法の確立に時間を要している。このため当初の計画を変更し、使用機器やアプローチ方法の見直しを繰り返しながらモデル作成を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では経皮的胸管ドレナージ術の治療効果を判定する事を目標としているが、この術式の確立に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では、引き続き再現可能な経皮的胸管ドレナージ術の確立に引き続き、当初の予定通りの研究を進めていく。必要に応じて、他のリンパ路からの造影の併用や直達的なアプローチも検討する。
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Causes of Carryover |
昨年度より進めている研究は未だ完了しておらず、今年度も引き続きの研究が必要であるため。
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