2022 Fiscal Year Research-status Report
新生児慢性肺疾患におけるピルビン酸デヒドロゲナーゼ4の重要性
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21K15877
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
伊藤 誠人 秋田大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70791630)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PDK4 / 気管支肺異形成 / 新生児慢性肺疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
・Pdk4 KOおよび野生型肺における各種炎症性サイトカインのmRNA測定について Pdk4 KOおよび野生型マウスを生後96時間酸素暴露(95%)をおこない日齢4,日齢14で解剖を行い肺を摘出して、mRNA測定を行った。野生型マウスは酸素暴露下で日齢4においてIL6、MCP1が上昇し、日齢14でも持続しているのに比して、Pdk4 KOマウスは日齢4,日齢14ともにIL6、MCP1の上昇を認めなかった。 ・新生仔期に高濃度酸素を暴露させたPdk4 KOマウスの病理像の変化について 同様にPdk4 KOおよび野生型マウスを生後96時間酸素暴露(95%)をおこない日齢4,日齢14で解剖を行い肺を摘出して評価を行った。日齢4における酸素暴露後の肺胞拡大、二次中隔減少は野生型マウス,PDK4ノックアウトマウスともにみられるが日齢14(回復期)にはPDK4 ノックアウトマウスのほうが肺胞径、二次中隔数とも有意差をもって改善が見られた。 ・Polymorphism and chronic lung disease in preterm infants 現在4施設より210検体を集め、DNA抽出を行い、PDK4の一塩基多型について調査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験はPDK4ノックアウトマウスの繁殖に時間がかかり、計画よりやや遅れて進行している。ヒト検体の一塩基多型の調査は概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験はPDK4の高濃度酸素暴露抵抗性を示すためにフローサイトメトリー、メタボローム解析等行う予定である。 ヒト検体の一塩基多型の調査は解析を行った後論文作成を行う。
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Causes of Carryover |
動物実験の進行が遅れている分差額が発生している。今年度中に実験を行う。
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