2021 Fiscal Year Research-status Report
胎児心臓超音波の時相および内腔構造の判読システムに基づく高解像度画像の作成
Project/Area Number |
21K15897
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
小野寺 洋平 秋田大学, 医学部附属病院, 医員 (80770453)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 胎児超音波検査 / 先天性心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性心疾患は出生児の約1%に認められる。先天性心疾患を出生前診断することは、適切な分娩施設の選択や出生児の受け入れ準備に繋がり、周産期医療の質の向上に寄与する。先天性心疾患の多くは経腹超音波で診断され、診断のためには画像は高解像であることが望ましい。超音波の減衰は心臓描出を阻害し、診断を妨げる。羊水過多、母体肥満、胎位、骨成長など、その原因は様々である。 胎児超音波の描画能を補うことを目的とし、本研究では、胎児心臓を四次元超音波データで保存するSTIC (Spatio-Temporal Image Correlation) データを研究材料としてTCCLを心臓に応用し、心周期の自動解析・同期化を行う。さらに、そしてその技術をもとに、高解像度の画像構成技術を構築する。 当院産科外来へ通院している、妊娠20週から30週までの妊婦を対象として研究協力を依頼し、胎児心臓動画の取り込みをおこなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19を背景として外来通院時間短縮を希望され、研究への協力を拒否される機会が多く、研究材料の収集に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究材料の収集を進めるとともに、既存データを用いた画像解析を開始する。
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Causes of Carryover |
COVID-19蔓延により生じた物品納期遅延に伴い当該年度における物品購入ができず、次年度使用が必要になったため。
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