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2021 Fiscal Year Research-status Report

網羅的遺伝子発現解析を用いた胃底腺型胃癌の分子機序と発癌メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 21K15940
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

深川 一史  東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (80882175)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2023-03-31
Keywords胃底腺型胃癌 / 遺伝子発現解析
Outline of Annual Research Achievements

胃底腺型胃癌のfresh frozen検体を用いて4例で遺伝子発現解析を行った。転写因子Xの胃底腺型胃癌における役割の検証として以下まで行っている。1)胃底腺型胃癌発症のキー分子Xの胃上皮由来細胞における役割の検証
a) 転写因子Xを過剰発現する胃上皮由来細胞株の樹立・・・転写因子XのcDNAをクローニングした後、Xの発現のない胃由来細胞株を用いて、発現プラスミドを用いたトランスフェクション、レトロウイルスベクターを用いた安定持続発現を行い、Xを発現する胃上皮由来細胞株を樹立する。我々の研究室では約40の消化管由来ヒト細胞株を保持しており、その殆どで転写因子Xの発現を欠失していることを確認している。
b) 転写因子Xをknock downした胃上皮由来細胞株の樹立・・・short hairpin型siRNA発現レンチウイルスベクターを作製し、Xを発現する胃由来細胞株に感染させて、Xの発現をknock downした胃上皮由来細胞株を樹立する。
c) 転写因子Xと制御下予測遺伝子Y1~Y4の発現制御の解明・・・ a)・b)で樹立した細胞株を用いて、Xの制御下にあると予想している遺伝子Y1~Y4の発現変化をRT-PCRにて解析し、Xのover expressionによる Y1~Y4の発現上昇、Xのknock downによるY1~Y4の発現低下まで検証した。これまでの内容については投稿中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初予定していたより症例が集まっていないのが最大の要因と考えます。

Strategy for Future Research Activity

症例の蓄積は遅れているが、当初予定していた以下の研究を遂行したい。
転写因子Xが胃上皮由来細胞株に引き起こす生物学的効果の検証
上記a)・b)で樹立した細胞株を用いて、① 増殖能(増殖曲線、成長因子非依存性)、② 軟寒天培地・3次元培養のコロニー形成能、③ 浸潤・遊走・転移能、④ ヌードマウスへの移植による腫瘍形成能、⑤ sphere形成能、などの癌形質アッセイを行い、転写因子Xの胃上皮由来細胞における役割を検証する。必要に応じてCRISPR/Cas9システムによるknock out動物モデルによる解析を追加する。

Causes of Carryover

研究が当初の予定より遅れているため。
今年度中に昨年予定していてできなかった研究も含めて速度を上げて研究を行う。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 胃底腺型胃癌の網羅的遺伝子発現解析2022

    • Author(s)
      深川一史 高橋悠 藤城光弘
    • Organizer
      第108回日本消化器病学会 総会
  • [Presentation] 生検検体を用いた胃底腺型胃癌の遺伝子発現解析2021

    • Author(s)
      深川一史 高橋悠 小池和彦
    • Organizer
      第101回日本消化器内視鏡学会 総会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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