2021 Fiscal Year Research-status Report
血中循環腫瘍細胞を標的とした新規肝がんリスク診断法の開発
Project/Area Number |
21K15944
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
大藤 和也 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (60597699)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 / 血中循環腫瘍細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では肝細胞がん患者における循環腫瘍細胞(CTC)の定量性、及び分子生物学的特性を評価することで肝細胞がんの進展・薬物療法による早期治療効果の判定に関わる新規バイオマーカーの同定や評価法開発を目的とした。 肝細胞がんに対する薬物療法/塞栓療法施行例における冶療前・冶療開始後末梢血よりRosetteSep Human CD45 Depletion Cocktallを用いてCTCを濃縮後,フローサイトメトリー法にて細胞表面マーカー発現を評価することでCTCを同定し、その定量性について評価した。肝がん患者進行期群において早期群よりCTC数は有意に多く検出された。また治療介入に伴いCTC数の減少が確認された。 以上の結果より肝がん患者におけるCTC解析は病期進行度、治療効果判定予測において有用な新規診断マーカーとなる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CTC解析について比較的順調に症例蓄積がなされている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例数を蓄積しCTCの定量性を評価予定している。 また、Nested-PCR法、次世代シーケンサーを用いてCTC由来の遺伝子発現解析を検討している。
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